こんにちは~、ホースラディッシュです。
今日は上半期の競馬界を振り返ってみて
心に残った重賞レースを6つ紹介します(^^)
てか、G1ばっかですが(笑)
【2018年上半期 記憶に残る重賞レース6選】
■2月16日 G1 フェブラリーステークス
戦前の注目は、なんといってもテイエムジンソクと
前年の覇者ゴールドドリーム。
2頭の一騎討ちの様相を呈しつつあったレース。
スタートからかなりのハイペース。
600m通過は、34秒1と、まるで芝のレース。
テイエムジンソクは、いつものように先行するも
直線半ばで失速。さすがにあのペースでは
勝ち目は無かった。
決着は抜け出しを図ったゴールドドリームに
食い下がり、そして最後のひと伸びで交わし
加藤調教師に初G1をもたらしたノンコノユメ。
ダート馬としては小柄な体、去勢など紆余曲折を
経ながら、なかなか結果がついてこないなか、
まさに母ノンコの夢を乗せて勝ちきる姿は
見ていてスカッとした。
鞍上内田騎手の「頑張ってれば報われる」という
レース後のコメントも印象的。
■4月14日 J・G1 中山グランドジャンプ
障害レースの絶対王者オジュウチョウサンと
昨年の中山大障害で大逃げを打って惜しくも
敗れたアップトゥディトとのライバル対決。
序盤は行き脚のつかないアップトゥディトだったが
レースが進む中で徐々に先頭へ。
途中、マイネルクロップに競りかけられるも
「来るな!」と言わんばかりにハナを譲らなかった
林騎手。障害2000回騎乗をもって引退を表明しており、
最後の中山GJだ、という意識もあったのだろう。
ものすごい気迫を感じた。
そんなアップトゥディトを、慌てず騒がず
背後から淡々と、しかしながら
着実にプレッシャーをかけるオジュウチョウサン。
最後の直線手前で、一気に交わし先頭へ。
そのまま突き抜け、大差でゴールイン。
4分43秒0というタイムは、2015年に
アップトゥディトが叩き出した4分46秒6を
3秒以上も上回るスーパーレコード。
見事、中山GJの3連覇を飾った。
レース後の「もう…負けないと思います」という
自信と冷静さの両方が垣間見える石神騎手のコメントが
なんとも言えない。
だがしかし、アップトゥディトも、自身の時計を
1秒2も縮めているのだから恐れ入る。
■4月29日 G1 天皇賞(春)
キタサンブラックの引退により
絶対的存在が居ないまま迎えた今年の天皇賞(春)。
ジャパンカップでキタサンブラックを破った
シュヴァルグランや、上がり馬ガンコ。
更には、予定外の乗り替わりで何かと注目を
集めたクリンチャーなど、混沌としていた。
そんな中、一気にヒーローとなったのは
岩田騎手騎乗のレインボーラインだった。
2周目、3コーナー手前でサトノクロニクルが
仕掛ける。それに呼応するように
シュヴァルグランも上がっていく。
前が早めに動いたぶん、じっとしていた
レインボーラインが、岩田騎手お得意の
イン突きで見事にG1初制覇を飾る。
春の京都のわりに、時計の掛かるタフな流れとなった
今年の天皇賞(春)。
結局は昨年、どろんこ馬場だった天皇賞(秋)で
3着に差し込んできた、小柄でありながら
ド根性が持ち味のこの馬が、春の盾を手中に納めた。
ゴール直前に脚を痛め、残念ながらこれが
ラストランになってしまったが、
この馬の「根性」が子供に受け継がれていくのは
楽しみにほかならない。
■5月27日 G1 日本ダービー
今年の皐月賞の展開と結果から、例年より
各馬の評価が難しかった今年の日本ダービー。
その皐月賞を回避したダノンプレミアムが
1人気になっていたし、2人気も別路線組の
ブラストワンピース。
このあたりからも皐月賞組の世間的評価が
上がってこなかったことが分かる。
ダノンプレミアムの回避により
押し出される形で皐月賞1人気に推されるも
7着と結果を残せなかったワグネリアン。
「ダービーを勝てない男」というレッテルを
貼られた福永騎手が鞍上であることを含め
ダービーでも5人気に甘んじていた。
レースは大方の予想を覆し、皐月賞馬エポカドーロが
逃げる展開に。
ここで福永騎手は勝負に出た。
後方待機と思われたワグネリアンが外から
先行勢に取りついていった。
「エポカドーロの逃げよりも、よっぽど驚いた」
という人も実は多いかもしれない。
戸崎騎手が絶妙のペースでレースを
コントロールする中、この日の福永騎手は
実に冷静に大胆に、そして強気に乗れていた。
直線を向いて、内にいたコズミックフォースに
少しだけプレッシャーをかけ、さらにその内にいた
ダノンプレミアムの行き場を塞いで見せた。
最後の最後は本人もコメントしていたが
あとはまさに無我夢中。
逃げ粘るエポカドーロを差しきり
見事に日本ダービー初制覇。
17番という厳しい枠だと思われたが
むしろ「こう乗れば外枠でも勝てる」
というお手本のような素晴らしい騎乗だった。
なんという綺麗な勝ち方なんだろう。
「これこそが福永祐一の勝ち方」だと思った。
レース後のインタビューでは
「こんなに良いものだと思ってなかった」
これは月並みな言葉に聞こえたかもしれないが
日本ダービーは、それでいい。
「ホースマンなら誰でも勝ちたい」それがダービー。
ダービージョッキーに、飾る言葉は必要ない。
結果が全てを語ってくれるから。
■6月6日 S1 東京ダービー
日本ダービーを19回目の挑戦で勝った福永騎手が
いるならば、こちらは37回目の挑戦となった
的場騎手。
大井の帝王もなぜか東京ダービーだけは
勝てないでいた。
2着はこれまで10回。それでもなぜか勝てない。
今や大井競馬の七不思議と言われている。
今年の相棒は6人気のクリスタルシルバー。
決して評価が高い馬ではなかった。
ゲートが開いた瞬間躓きあわや落馬。
しかし、そこは名手的場。
うまく立て直し、すーっと内に切り込みながら
好位のインを確保。
ここでクリスタルシルバーは、やや折り合いを
欠くものの、すぐにこれを対処。
絶好の手応えのまま直線を迎えた。
思い切りよく抜け出しを図る。
後続は意外と伸びてこない。
残り200mを過ぎたあたりで、後続に
少し差を付けていた。
正直、このまま勝つと思った。
だが結局、最後の最後でハセノパイロに
交わされ敗れた。
これで、10回目の2着である。
結果的に今年も勝てなかったが、
あのリカバリー技術は、さすがのものを感じた。
それでも勝てなかったのはやはり魔物がいるのか。
まだまだ現役バリバリのまま、来年こそは
「38度目の正直」を見たくなった。
■6月24日 G1 宝塚記念
前日の雨の影響で非常に馬場コンディションが
読み辛くなった今年の宝塚記念。
天皇賞(春)もそうだったが、やはり
「レベルが低い」と揶揄されていた。
でも、結果はどうでしょうか。
ミッキーロケット、鞍上和田竜二。
内を巧く立ち回って直線抜け出し
最後は追い込んできた香港の刺客ワーザーを
しのいで先頭でゴールを駆け抜けた。
あのテイエムオペラオーとのコンビ以後
1度もG1の「頂」に立てていなかった彼が
ついに勝った。
戦前、愛娘に「勝つ」と約束していたらしい。
ゴール直後に愛娘お手製のブレスレットに
キスをした。
泣いてるようにも思えたが、真相は「キス」だった。
どちらにせよ、カッコいいじゃないか!
5月に亡くなったテイエムオペラオーの
魂が乗り移ったかに見えたゴール前。
長い呪縛から解き放たれたいま、
「和田竜二」の第二章が始まる。
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今日は上半期の競馬界を振り返ってみて
心に残った重賞レースを6つ紹介します(^^)
てか、G1ばっかですが(笑)
【2018年上半期 記憶に残る重賞レース6選】
■2月16日 G1 フェブラリーステークス
戦前の注目は、なんといってもテイエムジンソクと
前年の覇者ゴールドドリーム。
2頭の一騎討ちの様相を呈しつつあったレース。
スタートからかなりのハイペース。
600m通過は、34秒1と、まるで芝のレース。
テイエムジンソクは、いつものように先行するも
直線半ばで失速。さすがにあのペースでは
勝ち目は無かった。
決着は抜け出しを図ったゴールドドリームに
食い下がり、そして最後のひと伸びで交わし
加藤調教師に初G1をもたらしたノンコノユメ。
ダート馬としては小柄な体、去勢など紆余曲折を
経ながら、なかなか結果がついてこないなか、
まさに母ノンコの夢を乗せて勝ちきる姿は
見ていてスカッとした。
鞍上内田騎手の「頑張ってれば報われる」という
レース後のコメントも印象的。
■4月14日 J・G1 中山グランドジャンプ
障害レースの絶対王者オジュウチョウサンと
昨年の中山大障害で大逃げを打って惜しくも
敗れたアップトゥディトとのライバル対決。
序盤は行き脚のつかないアップトゥディトだったが
レースが進む中で徐々に先頭へ。
途中、マイネルクロップに競りかけられるも
「来るな!」と言わんばかりにハナを譲らなかった
林騎手。障害2000回騎乗をもって引退を表明しており、
最後の中山GJだ、という意識もあったのだろう。
ものすごい気迫を感じた。
そんなアップトゥディトを、慌てず騒がず
背後から淡々と、しかしながら
着実にプレッシャーをかけるオジュウチョウサン。
最後の直線手前で、一気に交わし先頭へ。
そのまま突き抜け、大差でゴールイン。
4分43秒0というタイムは、2015年に
アップトゥディトが叩き出した4分46秒6を
3秒以上も上回るスーパーレコード。
見事、中山GJの3連覇を飾った。
レース後の「もう…負けないと思います」という
自信と冷静さの両方が垣間見える石神騎手のコメントが
なんとも言えない。
だがしかし、アップトゥディトも、自身の時計を
1秒2も縮めているのだから恐れ入る。
■4月29日 G1 天皇賞(春)
キタサンブラックの引退により
絶対的存在が居ないまま迎えた今年の天皇賞(春)。
ジャパンカップでキタサンブラックを破った
シュヴァルグランや、上がり馬ガンコ。
更には、予定外の乗り替わりで何かと注目を
集めたクリンチャーなど、混沌としていた。
そんな中、一気にヒーローとなったのは
岩田騎手騎乗のレインボーラインだった。
2周目、3コーナー手前でサトノクロニクルが
仕掛ける。それに呼応するように
シュヴァルグランも上がっていく。
前が早めに動いたぶん、じっとしていた
レインボーラインが、岩田騎手お得意の
イン突きで見事にG1初制覇を飾る。
春の京都のわりに、時計の掛かるタフな流れとなった
今年の天皇賞(春)。
結局は昨年、どろんこ馬場だった天皇賞(秋)で
3着に差し込んできた、小柄でありながら
ド根性が持ち味のこの馬が、春の盾を手中に納めた。
ゴール直前に脚を痛め、残念ながらこれが
ラストランになってしまったが、
この馬の「根性」が子供に受け継がれていくのは
楽しみにほかならない。
■5月27日 G1 日本ダービー
今年の皐月賞の展開と結果から、例年より
各馬の評価が難しかった今年の日本ダービー。
その皐月賞を回避したダノンプレミアムが
1人気になっていたし、2人気も別路線組の
ブラストワンピース。
このあたりからも皐月賞組の世間的評価が
上がってこなかったことが分かる。
ダノンプレミアムの回避により
押し出される形で皐月賞1人気に推されるも
7着と結果を残せなかったワグネリアン。
「ダービーを勝てない男」というレッテルを
貼られた福永騎手が鞍上であることを含め
ダービーでも5人気に甘んじていた。
レースは大方の予想を覆し、皐月賞馬エポカドーロが
逃げる展開に。
ここで福永騎手は勝負に出た。
後方待機と思われたワグネリアンが外から
先行勢に取りついていった。
「エポカドーロの逃げよりも、よっぽど驚いた」
という人も実は多いかもしれない。
戸崎騎手が絶妙のペースでレースを
コントロールする中、この日の福永騎手は
実に冷静に大胆に、そして強気に乗れていた。
直線を向いて、内にいたコズミックフォースに
少しだけプレッシャーをかけ、さらにその内にいた
ダノンプレミアムの行き場を塞いで見せた。
最後の最後は本人もコメントしていたが
あとはまさに無我夢中。
逃げ粘るエポカドーロを差しきり
見事に日本ダービー初制覇。
17番という厳しい枠だと思われたが
むしろ「こう乗れば外枠でも勝てる」
というお手本のような素晴らしい騎乗だった。
なんという綺麗な勝ち方なんだろう。
「これこそが福永祐一の勝ち方」だと思った。
レース後のインタビューでは
「こんなに良いものだと思ってなかった」
これは月並みな言葉に聞こえたかもしれないが
日本ダービーは、それでいい。
「ホースマンなら誰でも勝ちたい」それがダービー。
ダービージョッキーに、飾る言葉は必要ない。
結果が全てを語ってくれるから。
■6月6日 S1 東京ダービー
日本ダービーを19回目の挑戦で勝った福永騎手が
いるならば、こちらは37回目の挑戦となった
的場騎手。
大井の帝王もなぜか東京ダービーだけは
勝てないでいた。
2着はこれまで10回。それでもなぜか勝てない。
今や大井競馬の七不思議と言われている。
今年の相棒は6人気のクリスタルシルバー。
決して評価が高い馬ではなかった。
ゲートが開いた瞬間躓きあわや落馬。
しかし、そこは名手的場。
うまく立て直し、すーっと内に切り込みながら
好位のインを確保。
ここでクリスタルシルバーは、やや折り合いを
欠くものの、すぐにこれを対処。
絶好の手応えのまま直線を迎えた。
思い切りよく抜け出しを図る。
後続は意外と伸びてこない。
残り200mを過ぎたあたりで、後続に
少し差を付けていた。
正直、このまま勝つと思った。
だが結局、最後の最後でハセノパイロに
交わされ敗れた。
これで、10回目の2着である。
結果的に今年も勝てなかったが、
あのリカバリー技術は、さすがのものを感じた。
それでも勝てなかったのはやはり魔物がいるのか。
まだまだ現役バリバリのまま、来年こそは
「38度目の正直」を見たくなった。
■6月24日 G1 宝塚記念
前日の雨の影響で非常に馬場コンディションが
読み辛くなった今年の宝塚記念。
天皇賞(春)もそうだったが、やはり
「レベルが低い」と揶揄されていた。
でも、結果はどうでしょうか。
ミッキーロケット、鞍上和田竜二。
内を巧く立ち回って直線抜け出し
最後は追い込んできた香港の刺客ワーザーを
しのいで先頭でゴールを駆け抜けた。
あのテイエムオペラオーとのコンビ以後
1度もG1の「頂」に立てていなかった彼が
ついに勝った。
戦前、愛娘に「勝つ」と約束していたらしい。
ゴール直後に愛娘お手製のブレスレットに
キスをした。
泣いてるようにも思えたが、真相は「キス」だった。
どちらにせよ、カッコいいじゃないか!
5月に亡くなったテイエムオペラオーの
魂が乗り移ったかに見えたゴール前。
長い呪縛から解き放たれたいま、
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