こんにちは~、Tomyです。

菊花賞はご存知のとおり
『全馬が初めて3000㍍を走る』わけです。
当然、将来的にこの距離を走らない馬もたくさん居ます。
一生で一度きりしか走らない可能性もあるんですよね。
基本的に、今の競馬界はステイヤーらしいステイヤーは
作られない流れになっています。
つまり、成長途上の3歳馬にとって阪神内回りというのは
京都外回り以上にシンドイ条件となります。
かなり過酷。これを乗り切るのは大変ですね。

コースを約1周半、コーナーは6回ほど回りますから
一番大事になってくるのは『折り合い』。
そして、長距離重賞に於いては鞍上力はかなりアシスト
される材料になる
ということで、上位人気騎乗予定の
騎手にスポットを当てて、長距離重賞の成績を
見ていきましょう。

【騎手別 芝3000㍍以上重賞成績】
 ※今回の上位人気馬騎乗予定騎手、過去10年

 ルメール (6-1-5-8)   連対率35.0% 複勝率60.0%
 川田将雅 (0-2-2-20) 連対率8.3% 複勝率16.7%
 田辺裕信 (0-2-1-23) 連対率7.7% 複勝率11.5%
 吉田隼人 (0-0-1-6)   連対率0.0% 複勝率14.3%
 横山武史 (0-0-0-3)   連対率0.0% 複勝率0.0%

残念ながらと言いますか……分かっちゃいたけど

『圧倒的ルメールっっっっ!!』

今年の上位人気馬に騎乗する騎手でそもそも長距離重賞を
最近(といっても10年で取ってますが)勝っているのは
ルメール騎手のみ
です。
菊花賞といえば、フィエールマンが記憶に新しいところ。
当時7人気なんて……今となっては考えられませんね(笑)
一方気になるのは、やはり川田騎手でしょうか。
トップジョッキーの中では最も不得意(?)としており、
勝利となると、2010年のビッグウイークまで遡らないと
いけませんし、そもそも勝ったのはその1度きり。
横山武史騎手に関してはキャリアも浅く、仕方ない面は
ありますが、田辺騎手や吉田隼人騎手も成績はあまり
良くなく、正直言って『騎手』でいえば

『圧倒的ルメール』と言わざるを得ません。

ちなみに、人気馬以外に騎乗予定の騎手の中では
『武豊騎手』、『福永騎手』の成績が良いので注目して
見るといいことがある…かもしれません。

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さて、それでは出走馬考察をしていきます。


◆アサマノイタズラ
前走の勝利は鞍上も陣営も驚くくらいでしたから、
申し訳ないですが、いかにそれまで嶋田騎手がうまく
乗れていなかったか、と言えてしまいますね……。
ただ、ごった返した先行勢が辛い展開のなか、
馬群の後ろで溜める競馬に徹して、最後の直線だけの
レースでしたから、実質この馬自身はスタミナを一切
消費していないに等しい内容。
今回に関しては後ろに居ても、もう少しスタミナが
問われますので、それでどこまでやれるか。
あまりに後ろ過ぎると、届かない可能性はありますし
前走が嵌まりすぎた感も否めませんが、
根本的にスピード勝負は向きませんので、京都より
上がりの掛かる阪神というのはプラス
だと思います。


◆オーソクレース
正直、前走の仕上がりは70%もいってないんじゃ……と
思うくらいだったんですが、それでも3着に来たあたり
地力は高いなぁと痛感しましたね。
マリアライトの仔ですから、上がりの掛かるタフな展開は
向きますし、前走からの上積みという点に於いてはかなり
期待できそう
な1頭。
現時点での想定は2人気ですが、実際は1人気になるかも
しれませんね。騎乗するのがルメール騎手ということで
実績を考えると過剰なオッズになってしまいますが、
ルメール騎手がG1で1人気になった場合の成績は
昨年以降(11-4-0-1)ですからねぇ。ましてや長距離重賞は
お手のものという感じ。これは買わざるを得ませんね。


◆ステラヴェローチェ
ここまでの実績で見ると、このメンバーでは1枚上手。
吉田隼人騎手も『距離は問題ない』と自信を持っている
ようですし、ソダシで負けた次の週の復讐心に要注意。
道悪の時はバゴ産駒になり、軽い馬場ではディープ産駒に
なってるんじゃないかと思える都合のいい馬ですから、
馬場問わず力は発揮できるタイプなのも良いですね。
ただ、キャリア豊富な吉田隼人騎手ですが、意外にも
3000㍍以上の重賞は1度も勝ったことがありません
ので
頭固定で良いかと言われれば…。
馬券的にはそんなに嫌う理由も無いのでもちろん
重視する1頭であることに違いはありませんけどもね。

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◆タイトルホルダー
前走は完全に度外視できる内容ですし、血統的には
母父モンジュー、母母父シャーリーハイツですからね。
バリバリの欧州血統。いかにもスタミナ勝負に強そうな
配合ですが、レースぶりや馬体的にはステイヤーとは
思えないことと、追い切りパターンが変わっているのが
気になるところ。関西への輸送が控えているとはいえ、
人気ブログランキング[C]へというのは長距離重賞に
参戦する関東馬としてはあまり良いとは言えません

過去に好走した関東馬は、中間も含めてトラックコースで
調整し、尚且つ併せ馬でしっかり負荷を掛けていました。
元々、気性面を気遣って併せ馬が少ないタイプですが、
今回に関してはそこが大きな割引要素となります。
とても良い馬だと思うんですが、人気馬の中では
不安要素が多いほうなのかなと。内回りで先行有利?っぽく
見られますが、個人的な評価としては少々低め。


◆ディープモンスター
ダービーからの直行ローテとはまた思いきったことを
してきましたねぇ。グレード制導入後、このローテで
菊花賞に出走した馬は、僅か4頭しか居ません。
全て凡走していますが近年の例が少なすぎるため一概に
どうこう言えませんが、とりあえず仕上がり面に注意。
鞍上は、長距離重賞を得意とする武豊騎手。
頭はなくても着狙いが非常に上手
ですからねぇ。
血統的には3代内にノーザンダンサーが3ライン入って
いますので、スタミナが求められる条件は悪くない。
すみれS好走馬といえば、昨年のアリストテレスをはじめ
サトノルークス、キセキ、クリンチャーといった
菊花賞好走馬を輩出している点は面白いですね。
今年は厩舎が不振傾向にありますが、救世主となれるか。


◆ディヴァインラヴ
こちらも長距離重賞を得意とする福永騎手が騎乗予定。
ただ、恐らく強いから、というよりオーナーとの繋がりが
このコンビでの菊花賞出走の流れになったのかなと。
近2走は連勝。勢いはありますが、ともにレース上がりは
34秒半ば程度の軽い質の展開、馬場
でしたから、
恐らく今年の菊花賞にはあまり直結しない内容という印象。
距離を延ばして結果が出ていることから、牝馬の割に
長めの距離が合うのでしょうけど、重賞自体初出走ですし
牡馬相手の長距離はさすがに分が悪そうに感じます。
血統的には、スタミナというよりスピードが強いかな。
この馬に関しては京都開催のほうが面白そうですね。


◆レッドジェネシス
字面だけ見ると、少頭数でしか好走できていませんが、
フリージア賞は前につけたのが仇になったかたちですし
ダービーは後方ポツンに近かったですからねぇ。
多頭数で凡走しているレースは他にも理由がある印象。
厩舎的には距離を持たせるのが得意な友道厩舎ですし、
血統的にもストームキャット、サドラーを持っていますから
スタミナが問われる展開に強いタイプのディープ産駒。
実際、近走は上がりが速くないレースで好走しています。
前走は内をロス無く立ち回った結果ですが、今年の
メンバーであれば、本番でも通用して良いレベルかなと。
ただ、川田騎手といえば日本人のトップジョッキーですが
こと長距離重賞に関しては他の距離よりに比べて明らかに
成績が良くない
というのは気がかり。
買い要素のほうが多いのですが、そこだけ若干不安。

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◆ヴァイスメテオール
丸山騎手という観点で見れば、長距離重賞の経験値は
かなり希薄と言わざるを得ません
し、阪神芝コースの
全て距離合わせて通算1勝しかしていませんので、
正直言って、かなり不安は大きい。
ただ、馬との相性という意味で見ると、ルメール騎手が
騎乗した2回と違って、出遅れていませんからねぇ。
コンビ相性では丸山騎手のほうが合う印象はあります。
前走は前残りの展開でしたが、明らかに1頭だけ脚色が
全く違うかたちでの勝利で、着実に成長していますし
血統的には欧州型の応酬という感じ(笑)
3歳馬同士なら、3000㍍でもこなせておかしくない
バックボーンはあると思いますし人気も無さそう。
オーソクレース同様、外厩でしっかり調整していますから
関東馬の中では一番期待しています。


◆ヴィクティファルス
前走は進路が無かったですが、トライアル的な立ち回り。
負けかたとしては悪くなかったと思いますね。
使える脚はあまり長くないタイプという印象なので、
スタミナ勝負になった時に、余力を残していけるかが
ポイントになりそうですが、思えば共同通信杯の1着馬が
皐月賞を勝ち、3着馬がダービーを勝っていますので
2着だったこの馬が菊花賞を勝つと見事コンプリート(笑)
逆に言うと、能力を出し切れればこのメンバーでもやれると
いうことになりますし、新馬戦以来の地元でレースが
出来る点はかなりプラスになると思っています。
ハーツクライ産駒の菊花賞成績は通算で(0-1-0-12)。
天皇賞(春)のほうが成績が良いのですが、恐らくこれは
晩成血統という点が影響していると思います。
したがって、コースが阪神だからといって良いとは
限らなそう
なんですよねぇ。そこをどう考えるか悩ましい。


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