こんにちは~、Tomyです。
今年から3歳ダート路線が再整備されて、今日は大井で
一冠目の羽田盃が行われました。
まあ賛否は色々ありますが、それはさておくとして
アマンテビアンコ、アンモシエラの叩き合いに見ごたえが
あるレースにはなりましたよね~。
勝ったアマンテビアンコですが、白毛馬としては初の
Jpn1格を勝利したことになります。
それにしても最近は白毛馬(ほとんどが金子オーナーの
シラユキヒメ牝系ですが)の活躍がホントに目立つなあと
いうところですが、個人的に前々から思っていのは
【白毛馬が種牡馬】になったら面白いなと。
これまで、どちらかというと主に活躍しているのは牝馬。
その意味では、この先、アマンテビアンコが戦績を重ねて
種牡馬としての需要があったら、それはもう白毛の繁栄が
どんどん進んでいくわけで、例えば川崎競馬で行われている
『ホワイトクリスマス賞』的なレースをガチの白毛馬限定、
しかも、各所で開催可能な未来も想像できますよね~。
単純な強い・弱いだけでなく、ビジュアルでもファンを
惹き付ける白毛馬がもっとたくさん増えるかも?
誰か種牡馬にならないかな……なんて思っていただけに、
今後のアマンテビアンコには期待しちゃうなあ。
さて、それでは天皇賞(春)の
有力馬考察をしていきましょう~。
◆サリエラ
エンジンが掛かれば良い脚を使う姉譲りの素質は持って
いましたが、その掛かりが遅いのが難点ということもあり
昨年の目黒記念もそうですが、少し長めの距離にトライ。
前走のダイヤモンドSは結果的には2着ですが、勝ち馬の
テーオーロイヤルとは僅かな差であって力負けではなく、
鞍上ルメール騎手も『長い距離は合いますね』とコメント。
道中は何も起きない淡々とした流れ、初めてのチーク着用で
若干の力みはあったとはいえ折り合いは許容範囲内でしたし
牝馬でありながら長い距離への適性は感じられる内容。
天皇賞(春)における牝馬の成績は、グレード制導入後の
40年間で(0-0-1-25)。さすがにこの距離に合う牝馬など
なかなか居ませんし、一線級ともなると性差は出がち。
ただ、唯一馬券に絡んでいるのが、元国枝厩舎所属である
カレンブーケドール。牝馬の扱いに定評のある厩舎ですから
あの時のことをヒントにしつつ調整を試みているでしょうし
"京都が庭"の武豊騎手、そしてディープインパクト産駒。
そそられる要素は揃っており、重賞未勝利の身で人気に
なるのも分かるっちゃ分かります。些か過剰ですが。
あとは地力の問題ですよねぇ。前走ダイヤモンドS組は
京都開催過去10回で(0-1-0-15)。連対馬だけで見ても
(0-1-0-10)ですから、あくまでも格落ちのレース。
ローテーション的には優位とも言い難いのは確かです。
まあでも、天皇賞(春)って意外と中距離的な持続力も必要な
ところもありますので、その意味ではテーオーロイヤルを
逆転しそうな気もする。扱いに悩む1頭。
◆タスティエーラ
前走の大阪杯は1人気に支持されましたが11着に敗退。
比較的クラシックホースに向くレースでしたし、道中は
ロス無く運んだ割りに見せ場なく終わってしまったので
ちょっと不可解な負けかたに感じますよね。
輸送後に飼い食いが落ちていた……なんて話も出ていますが
その影響かどうかはともかく、あらためて考えてみると
単純に『時計への対応が出来なかった』のではないかと
思うんですよねぇ。
皐月賞・ダービーは高速決着ではありませんでしたし、
菊花賞はドゥレッツァを除けば、春までの既存勢力が
大きく変わったわけではなく、適性というより同世代間の
(あの時点での)能力差で好走し続けたとも言えますし
父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェという血統の
イメージ的に"タフ馬場の2200m"が1番得意な舞台と
言われてもしっくり来ますし、そんな気がしてきました。
菊花賞より200m距離が延びることで、ドゥレッツァと
この馬がどちらもパフォーマンスを落とすことはあったと
しても、この馬だけパフォーマンスが上がるということは
考えにくく、あの差がひっくり返るとは……。
もし逆転があるとすれば、モレイラ騎手が神騎乗をして
戸崎騎手がミスをしてしまうケースかなと思いますけど、
敵はドゥレッツァだけではなく年長馬も居るわけですから
勝ちきるシーンは想像しにくいのが今回の印象です。
◆チャックネイト
前走のAJCCは逃げ馬不在、そして道悪のなか先行。
直線に向いて一旦はボッケリーニに交わされたのですが、
あちらがソラを使ったのに対してこちらは走りきって勝利。
実はハーツクライ産駒って、中山芝2200mの重賞勝利は
この馬が初。適性が高かったとは思わないんですけどね。
条件クラス時代に喉鳴り、そして去勢手術を行ったことで
徐々に結果を出すようになり、課題だった集中力に関しても
馬具の工夫などもあって近走は改善できています。
OP昇級を決めた六社S~前走まで、比較的淀みない流れで
結果を出しており、基礎的なスタミナは持っている印象で
血統的にも戦績的にも、ようやく充実してきたタイプ。
間隔を詰めて使うとパフォーマンスが落ちるという認識は
陣営にもあるようで、それを考慮したうえでの休み明け。
やや頭を起こして走るフォーム、そして追い出してからの
反応が速い馬ではないだけに、むしろ京都外回りの下り坂は
合うんじゃないかと思いますし、右回りは前走でクリア。
あとは、初の関西遠征と3000m級の距離を果たして
こなせるか、というのが分かりやすい課題かと思いますが
正直やってみないと何とも言えない。それは事実です。
ただ、折り合いはそれほど苦労する印象はありませんので
何とか持つんじゃないか……とは思っているんですけども。
直近でG2を勝っている割りに人気が無いので、個人的には
不安よりも面白さが勝っています。是非買いたい1頭。
鞍上の鮫島駿騎手は何しろ今年好調。人気を背負う立場では
ないし、チャンスがあっても良いんじゃないでしょうか。
◆テーオーロイヤル
前走阪神大賞典は5馬身差の圧勝。レース後半5Fは
『57秒9』というハイラップでしたが、裏を返せば道中は
かったるいペース。前半から中盤にかけて13秒台が5Fも
続く超スローの展開は折り合いに不安がないこの馬にとって
好位のインを立ち回ってしまえばお茶の子さいさいか。
復調を見せたステイヤーズSはアイアンバローズが
スローの大逃げ、ダイヤモンドSは道中に動きが全く無い
少頭数ということで、本質的にスタミナが問われる展開で
結果を出してきているわけではないのがポイントです。
タイトルホルダーが作り出したタフな流れでフラつきながら
3着を何とか確保した2年前の天皇賞(春)を見る限りでは
コースどうこう以前に、適性がズレている気はしますね。
その一方、3000m級を三連発で使い、続けて結果を出して
いるという点で、蓄積疲労は心配なところはあります。
賞金は十分足りる立場でありながら、敢えて阪神大賞典を
使い、そしてブッ千切って勝つ必要があったのかは疑問。
前走はここにお釣りを残すための仕上がりだった印象ですが
ちょっと走りすぎてしまった感はあるんですよねぇ……。
あと地味に思うのは、2年前の天皇賞(春)は敵が少ない。
実績馬といえばタイトルホルダーとディープボンドくらいで
他は重賞未勝利あるいは重賞レベルですらない馬たち。
この馬も当時より力を付けていますが、相手もそれなりに
揃った今回、人馬ともに殻を破れるか。やや懐疑的な1頭。
◆ドゥレッツァ
年明け初戦に選ばれたのは金鯱賞。天皇賞(春)を目指す
うえで普通なら無い選択ですが、そもそも体質があまり
強くないゆえ間隔を空けて使う傾向にある馬ですから、
日経賞や阪神大賞典よりもゆとりがあって尚且つ距離的な
疲労感を抑えることが出来るレースという意味でアリですし
2着に負けたとはいっても、個人的には悲観していません。
あくまでここに向けての調整レースにすぎませんからね。
京都開催過去10回の天皇賞(春)における4歳馬の全成績は
(4-1-4-33)ですが、これを菊花賞5着以内かつ前走重賞で
3着以内だった馬に絞ると(4-1-3-7)と上々です。
菊花賞で好走していて、尚且つ直近の重賞で一定の結果を
残した4歳馬は普通に狙うべき。
キングマンボ系産駒のうち、京都良馬場で行われた菊花賞で
勝利しているのはこの馬ただ1頭。
サンデーサイレンス・トニービンを父方に内包している
ドゥラメンテ産駒というのが、キングカメハメハ直仔とは
ひと味違う部分を引き出しているのだろうと思いますし、
そう考えると、やはりドゥラメンテの早世は悔やまれます。
ルメール騎手が乗れないのはハッキリ言ってマイナス
ですが、戸崎騎手も長距離G1は苦手ではありません。
前走は中団から運んでいますので、菊花賞のような突飛な
乗り方をせずとも折り合う準備は整っているでしょうし
基本的には上位の印を回す予定です。8枠は嫌だなぁ。
◆ブローザホーン
これまでのレースから、少し力んで走る部分があったのと
転厩初戦というのがどうかと思った前走は3着に好走。
道中はかなり緩みがある流れで終始掛かり気味でしたし、
後半5F『57秒9』はこの馬が経験してきたレースよりも
だいぶ速かっただけに、展開は合っていなかった印象。
1,2着馬より一列外を立ち回っていましたし、斤量も
他馬より1㌔重かったなかで、それなりに脚を使えたのは
収穫でしょう。
京都コースに替わること自体はこの馬にとってプラス。
前走のような後半特化型の流れにはなりにくいコースですし
今までの戦績的にも、阪神より京都のほうが合いそう。
小柄な馬格……というのは長距離に於いては悪くないと
思うのですが、それにしてもちょっとG1を勝つには
小さすぎる気はしていて、そこがどうかというところ。
勝ち馬テーオーロイヤルが前走以上にパフォーマンスを
上げてくる可能性は高くないと思っていますが、この馬も
本質的には天皇賞(春)に向く血統ではありませんし、
折り合い面がやや不安で、いかに力みを少なく走れるかが
今回に関しては1番の課題。
同じ前哨戦だと、近年は日経賞より阪神大賞典のほうが
成績的には良く見えるのですが、2,3着馬で見ると
京都開催過去10回で(0-1-1-17)。あんまり良くはなく、
どちらかといえば、前走で馬券に絡めなかった馬のほうに
フォーカスを当てるべきかもしれません。
道悪になるようなら無視はしづらいですが、良馬場だったら
もっと向きそうな馬は増えてきますからねぇ。
◆ワープスピード
前走の阪神大賞典は序盤こそ後方でしたが、徐々に位置を
上げていき、4コーナーではテーオーロイヤルの背後を取る
距離ロスの無い立ち回りだったものの、及ばず2着。
2走前のダイヤモンドSは展開が動かず上がりの速い
決着になりましたが、過去に上がり33秒台を求められる
レースはしたことはなかったですし、ここ2走はどちらも
後半特化型の展開。そもそもドレフォン産駒のイメージとは
かけ離れたレース。それでいて好走を続けられている理由は
母系(ないしはディープインパクト)の影響が強く出ている
ことが挙げられます。姉には菊花賞で3着に好走した
ディヴァインラヴが居るので、よりそう感じるところ。
京都コースは昨秋の古都Sに出走した1回のみですが、
この時の走破時計『3:03.7』は、その前週に行われていた
菊花賞でタスティエーラがマークした時計と同じであり
メンバーが低調な長距離のOP特別としてはまずまず。
見た目の勝ちかたも良かったですし、京都は合っている。
鞍上の三浦騎手における京都芝重賞成績は(0-0-2-27)。
普通は買いづらいのですが、3着2回のうち1回が
クリンチャーに騎乗した天皇賞(春)。距離を踏まえると、
川田騎手よりむしろ良い……まであるかもしれませんよ。
ブローザホーンのところで触れたとおり、阪神大賞典の
2,3着馬は、本番では期待しにくい傾向にありますが
クリンチャーも阪神大賞典では3着で、そして今回と同じく
乗り替わりというシチュエーション。意外と不気味?
★気になる穴馬
⇒人気ブログランキング[穴]へ
長い間、安定した活躍を見せていましたが、昨年の秋は
不調に陥り自分のレースが出来ず。気付けば主戦も降板。
長く良い脚を使えるのが持ち味ですが、極端にラップが
速くなるところがあると、途端に脚を使い果たしてしまう
傾向にあります。
これまで好走した重賞は全て後半5F『59秒以上』掛かる
レースであって、前走のような後半に特化しすぎる展開は
向いていないことは明らか。調子自体はそこそこ戻って
きていたと思うのですが、あの展開で馬券に絡むことなど
まず間違いなく不可能です。
とはいえ、もうちょっと踏ん張りが利いてほしかった
のも正直なところで、年齢的な衰えもチラつかせた内容。
京都替わりでどれだけ巻き返せるかは分かりませんが、
天皇賞(春)の適性が未知な馬が多いメンバー構成の中で
この馬だけは『絶対合う』と言い切れる実績の持ち主。
ジャパニーズロンシャンで、もう一度輝きを見せる可能性は
まだ残されているし、押さえておきたいところ。
いつもお読み頂きありがとうございます(^^)
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一冠目の羽田盃が行われました。
まあ賛否は色々ありますが、それはさておくとして
アマンテビアンコ、アンモシエラの叩き合いに見ごたえが
あるレースにはなりましたよね~。
勝ったアマンテビアンコですが、白毛馬としては初の
Jpn1格を勝利したことになります。
それにしても最近は白毛馬(ほとんどが金子オーナーの
シラユキヒメ牝系ですが)の活躍がホントに目立つなあと
いうところですが、個人的に前々から思っていのは
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これまで、どちらかというと主に活躍しているのは牝馬。
その意味では、この先、アマンテビアンコが戦績を重ねて
種牡馬としての需要があったら、それはもう白毛の繁栄が
どんどん進んでいくわけで、例えば川崎競馬で行われている
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しかも、各所で開催可能な未来も想像できますよね~。
単純な強い・弱いだけでなく、ビジュアルでもファンを
惹き付ける白毛馬がもっとたくさん増えるかも?
誰か種牡馬にならないかな……なんて思っていただけに、
今後のアマンテビアンコには期待しちゃうなあ。
さて、それでは天皇賞(春)の
有力馬考察をしていきましょう~。
◆サリエラ
エンジンが掛かれば良い脚を使う姉譲りの素質は持って
いましたが、その掛かりが遅いのが難点ということもあり
昨年の目黒記念もそうですが、少し長めの距離にトライ。
前走のダイヤモンドSは結果的には2着ですが、勝ち馬の
テーオーロイヤルとは僅かな差であって力負けではなく、
鞍上ルメール騎手も『長い距離は合いますね』とコメント。
道中は何も起きない淡々とした流れ、初めてのチーク着用で
若干の力みはあったとはいえ折り合いは許容範囲内でしたし
牝馬でありながら長い距離への適性は感じられる内容。
天皇賞(春)における牝馬の成績は、グレード制導入後の
40年間で(0-0-1-25)。さすがにこの距離に合う牝馬など
なかなか居ませんし、一線級ともなると性差は出がち。
ただ、唯一馬券に絡んでいるのが、元国枝厩舎所属である
カレンブーケドール。牝馬の扱いに定評のある厩舎ですから
あの時のことをヒントにしつつ調整を試みているでしょうし
"京都が庭"の武豊騎手、そしてディープインパクト産駒。
そそられる要素は揃っており、重賞未勝利の身で人気に
なるのも分かるっちゃ分かります。些か過剰ですが。
あとは地力の問題ですよねぇ。前走ダイヤモンドS組は
京都開催過去10回で(0-1-0-15)。連対馬だけで見ても
(0-1-0-10)ですから、あくまでも格落ちのレース。
ローテーション的には優位とも言い難いのは確かです。
まあでも、天皇賞(春)って意外と中距離的な持続力も必要な
ところもありますので、その意味ではテーオーロイヤルを
逆転しそうな気もする。扱いに悩む1頭。
◆タスティエーラ
前走の大阪杯は1人気に支持されましたが11着に敗退。
比較的クラシックホースに向くレースでしたし、道中は
ロス無く運んだ割りに見せ場なく終わってしまったので
ちょっと不可解な負けかたに感じますよね。
輸送後に飼い食いが落ちていた……なんて話も出ていますが
その影響かどうかはともかく、あらためて考えてみると
単純に『時計への対応が出来なかった』のではないかと
思うんですよねぇ。
皐月賞・ダービーは高速決着ではありませんでしたし、
菊花賞はドゥレッツァを除けば、春までの既存勢力が
大きく変わったわけではなく、適性というより同世代間の
(あの時点での)能力差で好走し続けたとも言えますし
父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェという血統の
イメージ的に"タフ馬場の2200m"が1番得意な舞台と
言われてもしっくり来ますし、そんな気がしてきました。
菊花賞より200m距離が延びることで、ドゥレッツァと
この馬がどちらもパフォーマンスを落とすことはあったと
しても、この馬だけパフォーマンスが上がるということは
考えにくく、あの差がひっくり返るとは……。
もし逆転があるとすれば、モレイラ騎手が神騎乗をして
戸崎騎手がミスをしてしまうケースかなと思いますけど、
敵はドゥレッツァだけではなく年長馬も居るわけですから
勝ちきるシーンは想像しにくいのが今回の印象です。
◆チャックネイト
前走のAJCCは逃げ馬不在、そして道悪のなか先行。
直線に向いて一旦はボッケリーニに交わされたのですが、
あちらがソラを使ったのに対してこちらは走りきって勝利。
実はハーツクライ産駒って、中山芝2200mの重賞勝利は
この馬が初。適性が高かったとは思わないんですけどね。
条件クラス時代に喉鳴り、そして去勢手術を行ったことで
徐々に結果を出すようになり、課題だった集中力に関しても
馬具の工夫などもあって近走は改善できています。
OP昇級を決めた六社S~前走まで、比較的淀みない流れで
結果を出しており、基礎的なスタミナは持っている印象で
血統的にも戦績的にも、ようやく充実してきたタイプ。
間隔を詰めて使うとパフォーマンスが落ちるという認識は
陣営にもあるようで、それを考慮したうえでの休み明け。
やや頭を起こして走るフォーム、そして追い出してからの
反応が速い馬ではないだけに、むしろ京都外回りの下り坂は
合うんじゃないかと思いますし、右回りは前走でクリア。
あとは、初の関西遠征と3000m級の距離を果たして
こなせるか、というのが分かりやすい課題かと思いますが
正直やってみないと何とも言えない。それは事実です。
ただ、折り合いはそれほど苦労する印象はありませんので
何とか持つんじゃないか……とは思っているんですけども。
直近でG2を勝っている割りに人気が無いので、個人的には
不安よりも面白さが勝っています。是非買いたい1頭。
鞍上の鮫島駿騎手は何しろ今年好調。人気を背負う立場では
ないし、チャンスがあっても良いんじゃないでしょうか。
◆テーオーロイヤル
前走阪神大賞典は5馬身差の圧勝。レース後半5Fは
『57秒9』というハイラップでしたが、裏を返せば道中は
かったるいペース。前半から中盤にかけて13秒台が5Fも
続く超スローの展開は折り合いに不安がないこの馬にとって
好位のインを立ち回ってしまえばお茶の子さいさいか。
復調を見せたステイヤーズSはアイアンバローズが
スローの大逃げ、ダイヤモンドSは道中に動きが全く無い
少頭数ということで、本質的にスタミナが問われる展開で
結果を出してきているわけではないのがポイントです。
タイトルホルダーが作り出したタフな流れでフラつきながら
3着を何とか確保した2年前の天皇賞(春)を見る限りでは
コースどうこう以前に、適性がズレている気はしますね。
その一方、3000m級を三連発で使い、続けて結果を出して
いるという点で、蓄積疲労は心配なところはあります。
賞金は十分足りる立場でありながら、敢えて阪神大賞典を
使い、そしてブッ千切って勝つ必要があったのかは疑問。
前走はここにお釣りを残すための仕上がりだった印象ですが
ちょっと走りすぎてしまった感はあるんですよねぇ……。
あと地味に思うのは、2年前の天皇賞(春)は敵が少ない。
実績馬といえばタイトルホルダーとディープボンドくらいで
他は重賞未勝利あるいは重賞レベルですらない馬たち。
この馬も当時より力を付けていますが、相手もそれなりに
揃った今回、人馬ともに殻を破れるか。やや懐疑的な1頭。
◆ドゥレッツァ
年明け初戦に選ばれたのは金鯱賞。天皇賞(春)を目指す
うえで普通なら無い選択ですが、そもそも体質があまり
強くないゆえ間隔を空けて使う傾向にある馬ですから、
日経賞や阪神大賞典よりもゆとりがあって尚且つ距離的な
疲労感を抑えることが出来るレースという意味でアリですし
2着に負けたとはいっても、個人的には悲観していません。
あくまでここに向けての調整レースにすぎませんからね。
京都開催過去10回の天皇賞(春)における4歳馬の全成績は
(4-1-4-33)ですが、これを菊花賞5着以内かつ前走重賞で
3着以内だった馬に絞ると(4-1-3-7)と上々です。
菊花賞で好走していて、尚且つ直近の重賞で一定の結果を
残した4歳馬は普通に狙うべき。
キングマンボ系産駒のうち、京都良馬場で行われた菊花賞で
勝利しているのはこの馬ただ1頭。
サンデーサイレンス・トニービンを父方に内包している
ドゥラメンテ産駒というのが、キングカメハメハ直仔とは
ひと味違う部分を引き出しているのだろうと思いますし、
そう考えると、やはりドゥラメンテの早世は悔やまれます。
ルメール騎手が乗れないのはハッキリ言ってマイナス
ですが、戸崎騎手も長距離G1は苦手ではありません。
前走は中団から運んでいますので、菊花賞のような突飛な
乗り方をせずとも折り合う準備は整っているでしょうし
基本的には上位の印を回す予定です。8枠は嫌だなぁ。
◆ブローザホーン
これまでのレースから、少し力んで走る部分があったのと
転厩初戦というのがどうかと思った前走は3着に好走。
道中はかなり緩みがある流れで終始掛かり気味でしたし、
後半5F『57秒9』はこの馬が経験してきたレースよりも
だいぶ速かっただけに、展開は合っていなかった印象。
1,2着馬より一列外を立ち回っていましたし、斤量も
他馬より1㌔重かったなかで、それなりに脚を使えたのは
収穫でしょう。
京都コースに替わること自体はこの馬にとってプラス。
前走のような後半特化型の流れにはなりにくいコースですし
今までの戦績的にも、阪神より京都のほうが合いそう。
小柄な馬格……というのは長距離に於いては悪くないと
思うのですが、それにしてもちょっとG1を勝つには
小さすぎる気はしていて、そこがどうかというところ。
勝ち馬テーオーロイヤルが前走以上にパフォーマンスを
上げてくる可能性は高くないと思っていますが、この馬も
本質的には天皇賞(春)に向く血統ではありませんし、
折り合い面がやや不安で、いかに力みを少なく走れるかが
今回に関しては1番の課題。
同じ前哨戦だと、近年は日経賞より阪神大賞典のほうが
成績的には良く見えるのですが、2,3着馬で見ると
京都開催過去10回で(0-1-1-17)。あんまり良くはなく、
どちらかといえば、前走で馬券に絡めなかった馬のほうに
フォーカスを当てるべきかもしれません。
道悪になるようなら無視はしづらいですが、良馬場だったら
もっと向きそうな馬は増えてきますからねぇ。
◆ワープスピード
前走の阪神大賞典は序盤こそ後方でしたが、徐々に位置を
上げていき、4コーナーではテーオーロイヤルの背後を取る
距離ロスの無い立ち回りだったものの、及ばず2着。
2走前のダイヤモンドSは展開が動かず上がりの速い
決着になりましたが、過去に上がり33秒台を求められる
レースはしたことはなかったですし、ここ2走はどちらも
後半特化型の展開。そもそもドレフォン産駒のイメージとは
かけ離れたレース。それでいて好走を続けられている理由は
母系(ないしはディープインパクト)の影響が強く出ている
ことが挙げられます。姉には菊花賞で3着に好走した
ディヴァインラヴが居るので、よりそう感じるところ。
京都コースは昨秋の古都Sに出走した1回のみですが、
この時の走破時計『3:03.7』は、その前週に行われていた
菊花賞でタスティエーラがマークした時計と同じであり
メンバーが低調な長距離のOP特別としてはまずまず。
見た目の勝ちかたも良かったですし、京都は合っている。
鞍上の三浦騎手における京都芝重賞成績は(0-0-2-27)。
普通は買いづらいのですが、3着2回のうち1回が
クリンチャーに騎乗した天皇賞(春)。距離を踏まえると、
川田騎手よりむしろ良い……まであるかもしれませんよ。
ブローザホーンのところで触れたとおり、阪神大賞典の
2,3着馬は、本番では期待しにくい傾向にありますが
クリンチャーも阪神大賞典では3着で、そして今回と同じく
乗り替わりというシチュエーション。意外と不気味?
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長い間、安定した活躍を見せていましたが、昨年の秋は
不調に陥り自分のレースが出来ず。気付けば主戦も降板。
長く良い脚を使えるのが持ち味ですが、極端にラップが
速くなるところがあると、途端に脚を使い果たしてしまう
傾向にあります。
これまで好走した重賞は全て後半5F『59秒以上』掛かる
レースであって、前走のような後半に特化しすぎる展開は
向いていないことは明らか。調子自体はそこそこ戻って
きていたと思うのですが、あの展開で馬券に絡むことなど
まず間違いなく不可能です。
とはいえ、もうちょっと踏ん張りが利いてほしかった
のも正直なところで、年齢的な衰えもチラつかせた内容。
京都替わりでどれだけ巻き返せるかは分かりませんが、
天皇賞(春)の適性が未知な馬が多いメンバー構成の中で
この馬だけは『絶対合う』と言い切れる実績の持ち主。
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