こんにちは~、Tomyです。
日本ダービーの有力馬考察を
していきます。
二冠を目指すジャスティンミラノはもちろんのこと、
皐月賞で届かなかった末脚に魅力のある馬も多いですし
今年は、出るべき馬がほとんど出てきている印象。
いつもワクワクするレースですが、今年は特に楽しみが
大きいので、久々に現地観戦をする予定でいます。
幸い、気温もそこまで上がらないらしいですから、
走る馬も観る人にとっても非常に快適なダービーデーに
なりそうです。暑いのはホントに勘弁してほしい😅
さて、それでは有力馬8頭の考察です。
◆アーバンシック
百日草特別は優秀も脚質が?
近2走はコース・展開と脚質がマッチせずに負けている
印象ですが、どちらもこの馬なりに脚は使えていますので
実力はキチンと示していると言って良いと思いますね。
東京コースで行われた3走前の百日草特別では、逃げ馬が
ペースを落としつつ離して逃げており、どちらかといえば
前有利な展開のなか、後方から決め手を発揮して差し切り。
昨年の東京コースで行われた1800~2000mの2歳戦のうち
特に優秀な内容だったのは、ジャスティンミラノの新馬戦、
ダノンエアズロックのアイビーS、そしてアーバンシックの
百日草特別。この3つだと個人的には思っていますし、
中山よりも東京のほうが持ち味は出せるでしょう。
ただ、ネックになってくるのはやはり『脚質』ですね。
百日草特別は9頭立てだったからこそまだマシですけれど
今回はフルゲート。そして追込はそう簡単に嵌まらない
日本ダービーという舞台。本質的には追込馬というわけでは
ないと武史騎手は言っていますが、現状は出脚も鈍いし
いきなり好位に付けられるかはちょっと疑問が残ります。
今年の有力馬たちのほとんどが『東京替わりはプラス』
ですから、相対的に良い位置を取れない確率が高そうな点で
やや不利と言わざるを得ないでしょう。
ドウデュース、イクイノックスくらいズバ抜けたレベルなら
勝ち負けに持ち込むと思いますが、この馬がそのレベルの
器なのかどうかですよねぇ。そこまではさすがに……とは
思うのですが。軽視もしづらいですが重視もしづらい。
◆コスモキュランダ
前走は距離ロス無しの完璧競馬
弥生賞は6人気の低評価を覆して有力馬を退けましたが
絶妙なタイミングで捲りが決まっただけに、再現性が高い
内容とは言えませんし、より速い脚が求められる皐月賞は
どうかな……と思っていましたが2着に好走。
近走で最もまともなスタートで、やや外目の枠から
モレイラ騎手が内へ誘導。道中の距離ロスはゼロに等しく、
4コーナーだけ外目に持ち出して末脚を伸ばす完璧競馬。
弥生賞で負かしたシンエンペラーに再度先着を果たしており
フロックではなかったことを証明したかたちです。
鞍上はデムーロ騎手に戻りますが、テン乗りでなくとも
皐月賞からの乗り替わりは(1-0-0-25)とすごく微妙で、
前走のようにスタートが決められるかどうかも含めて
ちょっと不安ですが、実力そのものは足りて良いレベル。
皐月賞自体が非常に決着時計も速かったわけですから
高速馬場に関しても不得意ではないと思いますし
距離は延びても大丈夫そうには見えます。
ただ、内容的に参考外だった新馬戦のあとは直線の短い
小回りコースしか使っていませんので、皐月賞より上がりが
速い競馬になった時にどうかは未知数。
父アルアインも上がりが速い競馬は得意ではない馬でしたし
東京よりは中山だよね……というタイプだったと思います。
差し・追込で圏外に敗れた系の有力馬より人気が落ちるのは
確実なので美味しいといえば美味しいかもしれませんが。
あとはやはり、東京のデムーロ騎手なので外枠が欲しい。
4枠より内に入った場合は個人的には即消しする予定ですが
そうでなければ馬券対象候補にはなってきますね。
◆シックスペンス
使われ方からして……
新馬戦・ひいらぎ賞を連勝して迎えたスプリングS。
コーナー4つのレースは初めてでしたが、それまでと同様、
好位で脚を溜めるとすんなり折り合いはついていました。
今年は共同通信杯も超スローでしたが、スプリングSは
これに更に輪をかけてペースが上がらず、完全に残り2Fの
瞬発力勝負になり、1頭だけ別次元に見える末脚で圧勝。
他に決め手が鋭い馬が居なかったのは確かだと思いますが、
ピッチ走法から繰り出される反応の速さは相当なレベル?
その後は状態が上がらずに皐月賞を回避していますので
まずは仕上がりがどうか、というのはポイントの1つですが
個人的に引っ掛かるのはここまでのレース選択のほう。
東京コース未経験でも、ダービーで好走する馬は居ますが
関東馬でありながら東京を使っていないのは疑問。
実際、過去10年でそういうケースは3頭しか居らず
好走は出来ていませんが、そもそもの使われ方からして
ダービーを狙っているとは思えないのが正直なところ。
折り合いは比較的つきますので、意外と距離はこなして
しまう可能性もあるかもしれませんが、今回はもう少し
長く脚を使う必要が出てきます。対応できるのでしょうか。
大舞台の経験も無ければ、強い相手と戦ったことも無く、
2000m以上の経験も無い。越えるべき壁は多い印象。
(中山の)スプリングS勝ち馬がダービーで好走したのは
2008年のスマイルジャックが最後。あまり関連性は無いし
実績の割に人気しそうなので、手は出しづらいかも。
3月中にはダービーに向かうことが発表されていますが
陣営的にはNHKマイルCは始めからスルーだったのか、
それとも間に合わないと判断したのか……。
◆ジャスティンミラノ
本命視!……しかし漂う2着臭
共同通信杯まで超スローペースしか経験していませんので
皐月賞は恐らく中団~後方になってくるだろうと思っていた
わけですが、蓋を開けたら全く想像とは違いましたね。
スタートを決めて、さほど促さずともすんなり好位を確保。
「上がり6位」でしたが、4コーナーで一旦手応えが悪く
なったところから直線で徐々にエンジンが点火した格好。
ゴールにかけて鈍ったわけではなく、むしろ後続との差も
ほぼ縮まっていないことから、距離が延びる点に関しては
全く心配はしていません。折り合いもつくタイプですし、
距離延長&ダービーを勝つノウハウが抜群の友道厩舎。
レコードの反動ですが、私は大丈夫だと思っています。
従来のコースレコード(1:57.8)は、全10場の同距離で
9位でしたから、ハッキリ言って今までが遅すぎた。
たまたま馬場が良かったから出ただけにすぎません。
ただ、データ的には勝ちきれない可能性もチラつきます。
良馬場の共同通信杯において上がり2位以内で勝った馬の
ダービーの成績は過去10年で(0-4-0-0)。良いのですが
勝ってはおらず、皐月賞3角7番手以内から好走した馬も
(1-6-1-11)。そして戸崎騎手の東京芝2400mのG1は
単勝10倍未満(0-5-0-0)。3つのデータを見ると何となく
『2着臭』がしてしまうのが嫌な感じなんですよねぇ……。
皐月賞で好位に付けた瞬間、この馬のセンスの高さを
関心するとともに、脳内にインプットされているデータが
頭を過ってしまったのが正直なところ。
まず崩れることは考えていないし、共同通信杯で本命に
した時から『今年のクラシックはこの馬』と決めていたので
今回も本命するのですが、勝ちきれるかは本当に運次第。
◆シュガークン
人馬ともに器用。それでどこまで
新馬戦は1600mで2着。そこから距離を延ばして連勝を
重ねて迎えた前走の青葉賞は、離して逃げた馬が居たなか
好位のインを立ち回り、直線も長く脚を使って押し切り。
一瞬のキレ味というタイプでもありませんし、かといって
あの展開だとアクセルを踏み始めるタイミングが難しいと
思うのですが、鞍上の体内時計の正確さを感じる勝利。
少しでも間違えば勝ちきれていなかったでしょうからねぇ。
半兄キタサンブラックはダービーで大敗していますが、
年明けデビュー、且つ5戦連続で関東遠征という過酷な
使われ方に耐えるだけのものが当時は無かったかなと。
向く向かない以前に、ローテーションが厳しかったです。
この馬も年明けデビューで、今回が5戦目となりますが
関東遠征は前走が初。消耗度としてはキタサンブラックより
低いので、そのなかでどれだけやれるか。
本来、同じ距離の重賞を経験していることが強みになる
ハズの青葉賞組が、未だにダービーを勝てていないのは
レースレベルと、間隔が短い点にあるのだと思います。
古馬であっても1ヶ月間に2400mの重賞を2回使うことは
普通は無いですし、未完成の3歳馬にとってこれは辛い。
それでも2,3着に好走している馬は過去20年で7頭。
このうち6頭がそれ以前に重賞を経験していましたが、
例外は2017年のアドミラブル。この馬が彼ほどの能力が
あるかどうか。………ちょっとそこまではどうだろう。
この馬の場合は消耗度より経験値不足が気になるところ。
順調に成長すれば、秋の菊花賞では楽しめそうな予感。
◆シンエンペラー
前走は中途半端。巻き返すには……
前走の皐月賞は中団の外目。ジャスティンミラノの
後ろに付けるかたちで、直線では一旦ジャスティンミラノを
交わすところまでいったのですが、そこからジリジリとした
脚になっていまい伸び負けての5着。
結果論ですが、これまでズブいところをカバーするように
内目を立ち回っていましたから、外を回してしまうと
あんまり良くないのかなと。あと、もう少し前目の位置を
取れれば……と思いますが、理想のポジションを取れずに
中途半端な競馬になってしまった印象はあります。
現状はちょっと底が見えてしまったようにも感じますが
これまでの厩舎コメントを見ると、まだ思い描いているほど
成長が追い付いていないというニュアンスです。
昨秋にデビューしてから立て続けに使われていましたので
あまり成長を促すための充電期間が無かった、という印象も
確かにありますから、決めつけは良くないかもしれません。
東京コースでも新馬戦を勝っていますが、当時もズブく
加速するまでだいぶ時間が掛かっていただけに、今回は
少なくとも先行していかないとキレ負けするでしょう。
コースそのものはノビノビ走れる東京のほうが良いような
気はしますが、トップスピードは他の有力馬との比較では
ちょっと劣るんじゃないか、と思いますので早めに動いて
どこまで粘れるか、というレースをしたほうが良い。
枠列びにもよりますが、現時点では外枠よりも内枠だったら
チャンスがありそうなイメージです。
そもそも鞍上の坂井騎手に関しては差し競馬より先行競馬が
上手ですし、立場的にも大穴というわけでもありませんので
前走よりポジションを取ってもらいたいところ。
◆ダノンエアズロック
3戦3勝の東京をどう評価するか
上がりの掛かった新馬戦で勝利した一方、超ドスローの
直線勝負だったアイビーSも対応してレガレイラに勝利。
好位から長く良い脚を使えるのが持ち味というタイプ。
今年はスタートがあまり上手くない有力馬が結構多いなか
この馬に関しては、ゲートも安定しているのがいいですね。
弥生賞は序盤で外の馬からプレッシャーを受けたり、
勝負どころでコスモキュランダに少し擦られ気味でしたが
それにしても見せ場が無かった印象。
前走のプリンシパルSはメンバーこそ弱かったものの
それなりに時計の速い馬場でも結果を出せたことを踏まえて
弥生賞は単純に身体が太かったんだろうなと思いますし
姉にプリモシーン。血統的にも中山より東京なんでしょう。
プリンシパルSがダービートライアルに指定されたのは
1996年ですが、ここからダービーで連対を果たした馬は
初年度のダンスインザダーク(2着)のみとなっており、
レース間隔が最も詰まることの難しさはありますよねぇ。
普段は南Wでの追い切りが主体の馬ですが、前走の当週は
坂路での追い切り。ここを見据えたうえで余裕を残した
仕上げだと思いますが、青写真どおりになるでしょうか。
現役調教師のうち、ダービー通算勝利数トップはご存知
友道調教師(3)ですが、それに次ぐ2勝を挙げているのは
矢作調教師、藤原調教師、そして堀調教師となっており
美浦所属でいえば間違いなく最もダービーのノウハウを
持っていると思いますので、厩舎力に期待といったところ。
◆レガレイラ
高速決着だと分が悪い!?
新馬戦を楽勝していますが、この時の2着馬はそのあと
札幌2歳Sで圧勝したセットアップ。洋芝巧者と言える馬を
寄せ付けない競馬で能力の高さを感じさせられました。
続くアイビーは圧倒的1人気に支持されるも3着でしたが
陣営的には状態がひと息だったとのコメントが出ている
とはいえ、あれ以上の脚を使うのはどのみち難しかったと
思うんですよねぇ。上がりがかなり速かったですから。
年末は牝馬としては異例のホープフルSに出走すると、
直線一気の豪脚で牡馬を撃破。見事な勝ちっぷりでした。
牡馬クラシックに挑戦するのも自然な流れでしょう。
前走の皐月賞も出遅れて後方から。ポジションなりには
脚を使っていますが、ホープフルSの時ほどの走りは
出来ていません。これは恐らく時計が速かったことが
原因なんじゃないかなと思います。
それまで急かされる展開を経験していませんでしたけど、
ジャスティンミラノのような対応力が無かった印象です。
個人的にはPOG指名馬なので、巻き返しを期待したい
ところですが、近2走のような後方脚質のままでは恐らく
間に合わないでしょう。ポジションを取れないと……。
上がりの速い展開では他にも決め手を使える牡馬は多い。
皐月賞で後方待機から届かなかった系の馬はダービーで
巻き返して勝つこともよくありますが、ワグネリアンや
ワンアンドオンリーは先行策に転じ、レイデオロに関しては
超ドスローの展開もあり、中盤から押し上げて2番手まで
上がっているとおり、勝負どころで好位置につけないと
結局は勝ちきるのは難しい。それが出来るかが1番の問題。
★気になる穴馬
⇒人気ブログランキング[穴]へ
今年はかなり強力なメンバーが揃っていますし、
そもそもダービー自体、あんまり荒れないレースですので
穴馬の出番が果たしてあるか……というと微妙ですけど
頭は無理でも、シレっと食い込むとすればこの馬かな……。
脚質が脚質ですから、前走の枠はあまり関係ないと
思わなくもないですし直接的な敗因は別にあるのは明確
ですけど、あのレースの『1枠』は相当不利ですからねぇ。
しかし、ダービーでよく巻き返してくるのもあそこで
『1枠』だった馬。
前走は人気になるなら嫌いたい馬でしたが、今回は
逆に人気を大きく落とすでしょうし、マークも薄くなる。
距離はやってみないと分かりませんが、気楽な立場で
一発を狙って自分のペースを守れれば見せ場がありそう。
いつもお読み頂きありがとうございます(^^)
週始めの注目馬や本命馬、その他重要データなど
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日本ダービーの有力馬考察を
していきます。
二冠を目指すジャスティンミラノはもちろんのこと、
皐月賞で届かなかった末脚に魅力のある馬も多いですし
今年は、出るべき馬がほとんど出てきている印象。
いつもワクワクするレースですが、今年は特に楽しみが
大きいので、久々に現地観戦をする予定でいます。
幸い、気温もそこまで上がらないらしいですから、
走る馬も観る人にとっても非常に快適なダービーデーに
なりそうです。暑いのはホントに勘弁してほしい😅
さて、それでは有力馬8頭の考察です。
◆アーバンシック
百日草特別は優秀も脚質が?
近2走はコース・展開と脚質がマッチせずに負けている
印象ですが、どちらもこの馬なりに脚は使えていますので
実力はキチンと示していると言って良いと思いますね。
東京コースで行われた3走前の百日草特別では、逃げ馬が
ペースを落としつつ離して逃げており、どちらかといえば
前有利な展開のなか、後方から決め手を発揮して差し切り。
昨年の東京コースで行われた1800~2000mの2歳戦のうち
特に優秀な内容だったのは、ジャスティンミラノの新馬戦、
ダノンエアズロックのアイビーS、そしてアーバンシックの
百日草特別。この3つだと個人的には思っていますし、
中山よりも東京のほうが持ち味は出せるでしょう。
ただ、ネックになってくるのはやはり『脚質』ですね。
百日草特別は9頭立てだったからこそまだマシですけれど
今回はフルゲート。そして追込はそう簡単に嵌まらない
日本ダービーという舞台。本質的には追込馬というわけでは
ないと武史騎手は言っていますが、現状は出脚も鈍いし
いきなり好位に付けられるかはちょっと疑問が残ります。
今年の有力馬たちのほとんどが『東京替わりはプラス』
ですから、相対的に良い位置を取れない確率が高そうな点で
やや不利と言わざるを得ないでしょう。
ドウデュース、イクイノックスくらいズバ抜けたレベルなら
勝ち負けに持ち込むと思いますが、この馬がそのレベルの
器なのかどうかですよねぇ。そこまではさすがに……とは
思うのですが。軽視もしづらいですが重視もしづらい。
◆コスモキュランダ
前走は距離ロス無しの完璧競馬
弥生賞は6人気の低評価を覆して有力馬を退けましたが
絶妙なタイミングで捲りが決まっただけに、再現性が高い
内容とは言えませんし、より速い脚が求められる皐月賞は
どうかな……と思っていましたが2着に好走。
近走で最もまともなスタートで、やや外目の枠から
モレイラ騎手が内へ誘導。道中の距離ロスはゼロに等しく、
4コーナーだけ外目に持ち出して末脚を伸ばす完璧競馬。
弥生賞で負かしたシンエンペラーに再度先着を果たしており
フロックではなかったことを証明したかたちです。
鞍上はデムーロ騎手に戻りますが、テン乗りでなくとも
皐月賞からの乗り替わりは(1-0-0-25)とすごく微妙で、
前走のようにスタートが決められるかどうかも含めて
ちょっと不安ですが、実力そのものは足りて良いレベル。
皐月賞自体が非常に決着時計も速かったわけですから
高速馬場に関しても不得意ではないと思いますし
距離は延びても大丈夫そうには見えます。
ただ、内容的に参考外だった新馬戦のあとは直線の短い
小回りコースしか使っていませんので、皐月賞より上がりが
速い競馬になった時にどうかは未知数。
父アルアインも上がりが速い競馬は得意ではない馬でしたし
東京よりは中山だよね……というタイプだったと思います。
差し・追込で圏外に敗れた系の有力馬より人気が落ちるのは
確実なので美味しいといえば美味しいかもしれませんが。
あとはやはり、東京のデムーロ騎手なので外枠が欲しい。
4枠より内に入った場合は個人的には即消しする予定ですが
そうでなければ馬券対象候補にはなってきますね。
◆シックスペンス
使われ方からして……
新馬戦・ひいらぎ賞を連勝して迎えたスプリングS。
コーナー4つのレースは初めてでしたが、それまでと同様、
好位で脚を溜めるとすんなり折り合いはついていました。
今年は共同通信杯も超スローでしたが、スプリングSは
これに更に輪をかけてペースが上がらず、完全に残り2Fの
瞬発力勝負になり、1頭だけ別次元に見える末脚で圧勝。
他に決め手が鋭い馬が居なかったのは確かだと思いますが、
ピッチ走法から繰り出される反応の速さは相当なレベル?
その後は状態が上がらずに皐月賞を回避していますので
まずは仕上がりがどうか、というのはポイントの1つですが
個人的に引っ掛かるのはここまでのレース選択のほう。
東京コース未経験でも、ダービーで好走する馬は居ますが
関東馬でありながら東京を使っていないのは疑問。
実際、過去10年でそういうケースは3頭しか居らず
好走は出来ていませんが、そもそもの使われ方からして
ダービーを狙っているとは思えないのが正直なところ。
折り合いは比較的つきますので、意外と距離はこなして
しまう可能性もあるかもしれませんが、今回はもう少し
長く脚を使う必要が出てきます。対応できるのでしょうか。
大舞台の経験も無ければ、強い相手と戦ったことも無く、
2000m以上の経験も無い。越えるべき壁は多い印象。
(中山の)スプリングS勝ち馬がダービーで好走したのは
2008年のスマイルジャックが最後。あまり関連性は無いし
実績の割に人気しそうなので、手は出しづらいかも。
3月中にはダービーに向かうことが発表されていますが
陣営的にはNHKマイルCは始めからスルーだったのか、
それとも間に合わないと判断したのか……。
◆ジャスティンミラノ
本命視!……しかし漂う2着臭
共同通信杯まで超スローペースしか経験していませんので
皐月賞は恐らく中団~後方になってくるだろうと思っていた
わけですが、蓋を開けたら全く想像とは違いましたね。
スタートを決めて、さほど促さずともすんなり好位を確保。
「上がり6位」でしたが、4コーナーで一旦手応えが悪く
なったところから直線で徐々にエンジンが点火した格好。
ゴールにかけて鈍ったわけではなく、むしろ後続との差も
ほぼ縮まっていないことから、距離が延びる点に関しては
全く心配はしていません。折り合いもつくタイプですし、
距離延長&ダービーを勝つノウハウが抜群の友道厩舎。
レコードの反動ですが、私は大丈夫だと思っています。
従来のコースレコード(1:57.8)は、全10場の同距離で
9位でしたから、ハッキリ言って今までが遅すぎた。
たまたま馬場が良かったから出ただけにすぎません。
ただ、データ的には勝ちきれない可能性もチラつきます。
良馬場の共同通信杯において上がり2位以内で勝った馬の
ダービーの成績は過去10年で(0-4-0-0)。良いのですが
勝ってはおらず、皐月賞3角7番手以内から好走した馬も
(1-6-1-11)。そして戸崎騎手の東京芝2400mのG1は
単勝10倍未満(0-5-0-0)。3つのデータを見ると何となく
『2着臭』がしてしまうのが嫌な感じなんですよねぇ……。
皐月賞で好位に付けた瞬間、この馬のセンスの高さを
関心するとともに、脳内にインプットされているデータが
頭を過ってしまったのが正直なところ。
まず崩れることは考えていないし、共同通信杯で本命に
した時から『今年のクラシックはこの馬』と決めていたので
今回も本命するのですが、勝ちきれるかは本当に運次第。
◆シュガークン
人馬ともに器用。それでどこまで
新馬戦は1600mで2着。そこから距離を延ばして連勝を
重ねて迎えた前走の青葉賞は、離して逃げた馬が居たなか
好位のインを立ち回り、直線も長く脚を使って押し切り。
一瞬のキレ味というタイプでもありませんし、かといって
あの展開だとアクセルを踏み始めるタイミングが難しいと
思うのですが、鞍上の体内時計の正確さを感じる勝利。
少しでも間違えば勝ちきれていなかったでしょうからねぇ。
半兄キタサンブラックはダービーで大敗していますが、
年明けデビュー、且つ5戦連続で関東遠征という過酷な
使われ方に耐えるだけのものが当時は無かったかなと。
向く向かない以前に、ローテーションが厳しかったです。
この馬も年明けデビューで、今回が5戦目となりますが
関東遠征は前走が初。消耗度としてはキタサンブラックより
低いので、そのなかでどれだけやれるか。
本来、同じ距離の重賞を経験していることが強みになる
ハズの青葉賞組が、未だにダービーを勝てていないのは
レースレベルと、間隔が短い点にあるのだと思います。
古馬であっても1ヶ月間に2400mの重賞を2回使うことは
普通は無いですし、未完成の3歳馬にとってこれは辛い。
それでも2,3着に好走している馬は過去20年で7頭。
このうち6頭がそれ以前に重賞を経験していましたが、
例外は2017年のアドミラブル。この馬が彼ほどの能力が
あるかどうか。………ちょっとそこまではどうだろう。
この馬の場合は消耗度より経験値不足が気になるところ。
順調に成長すれば、秋の菊花賞では楽しめそうな予感。
◆シンエンペラー
前走は中途半端。巻き返すには……
前走の皐月賞は中団の外目。ジャスティンミラノの
後ろに付けるかたちで、直線では一旦ジャスティンミラノを
交わすところまでいったのですが、そこからジリジリとした
脚になっていまい伸び負けての5着。
結果論ですが、これまでズブいところをカバーするように
内目を立ち回っていましたから、外を回してしまうと
あんまり良くないのかなと。あと、もう少し前目の位置を
取れれば……と思いますが、理想のポジションを取れずに
中途半端な競馬になってしまった印象はあります。
現状はちょっと底が見えてしまったようにも感じますが
これまでの厩舎コメントを見ると、まだ思い描いているほど
成長が追い付いていないというニュアンスです。
昨秋にデビューしてから立て続けに使われていましたので
あまり成長を促すための充電期間が無かった、という印象も
確かにありますから、決めつけは良くないかもしれません。
東京コースでも新馬戦を勝っていますが、当時もズブく
加速するまでだいぶ時間が掛かっていただけに、今回は
少なくとも先行していかないとキレ負けするでしょう。
コースそのものはノビノビ走れる東京のほうが良いような
気はしますが、トップスピードは他の有力馬との比較では
ちょっと劣るんじゃないか、と思いますので早めに動いて
どこまで粘れるか、というレースをしたほうが良い。
枠列びにもよりますが、現時点では外枠よりも内枠だったら
チャンスがありそうなイメージです。
そもそも鞍上の坂井騎手に関しては差し競馬より先行競馬が
上手ですし、立場的にも大穴というわけでもありませんので
前走よりポジションを取ってもらいたいところ。
◆ダノンエアズロック
3戦3勝の東京をどう評価するか
上がりの掛かった新馬戦で勝利した一方、超ドスローの
直線勝負だったアイビーSも対応してレガレイラに勝利。
好位から長く良い脚を使えるのが持ち味というタイプ。
今年はスタートがあまり上手くない有力馬が結構多いなか
この馬に関しては、ゲートも安定しているのがいいですね。
弥生賞は序盤で外の馬からプレッシャーを受けたり、
勝負どころでコスモキュランダに少し擦られ気味でしたが
それにしても見せ場が無かった印象。
前走のプリンシパルSはメンバーこそ弱かったものの
それなりに時計の速い馬場でも結果を出せたことを踏まえて
弥生賞は単純に身体が太かったんだろうなと思いますし
姉にプリモシーン。血統的にも中山より東京なんでしょう。
プリンシパルSがダービートライアルに指定されたのは
1996年ですが、ここからダービーで連対を果たした馬は
初年度のダンスインザダーク(2着)のみとなっており、
レース間隔が最も詰まることの難しさはありますよねぇ。
普段は南Wでの追い切りが主体の馬ですが、前走の当週は
坂路での追い切り。ここを見据えたうえで余裕を残した
仕上げだと思いますが、青写真どおりになるでしょうか。
現役調教師のうち、ダービー通算勝利数トップはご存知
友道調教師(3)ですが、それに次ぐ2勝を挙げているのは
矢作調教師、藤原調教師、そして堀調教師となっており
美浦所属でいえば間違いなく最もダービーのノウハウを
持っていると思いますので、厩舎力に期待といったところ。
◆レガレイラ
高速決着だと分が悪い!?
新馬戦を楽勝していますが、この時の2着馬はそのあと
札幌2歳Sで圧勝したセットアップ。洋芝巧者と言える馬を
寄せ付けない競馬で能力の高さを感じさせられました。
続くアイビーは圧倒的1人気に支持されるも3着でしたが
陣営的には状態がひと息だったとのコメントが出ている
とはいえ、あれ以上の脚を使うのはどのみち難しかったと
思うんですよねぇ。上がりがかなり速かったですから。
年末は牝馬としては異例のホープフルSに出走すると、
直線一気の豪脚で牡馬を撃破。見事な勝ちっぷりでした。
牡馬クラシックに挑戦するのも自然な流れでしょう。
前走の皐月賞も出遅れて後方から。ポジションなりには
脚を使っていますが、ホープフルSの時ほどの走りは
出来ていません。これは恐らく時計が速かったことが
原因なんじゃないかなと思います。
それまで急かされる展開を経験していませんでしたけど、
ジャスティンミラノのような対応力が無かった印象です。
個人的にはPOG指名馬なので、巻き返しを期待したい
ところですが、近2走のような後方脚質のままでは恐らく
間に合わないでしょう。ポジションを取れないと……。
上がりの速い展開では他にも決め手を使える牡馬は多い。
皐月賞で後方待機から届かなかった系の馬はダービーで
巻き返して勝つこともよくありますが、ワグネリアンや
ワンアンドオンリーは先行策に転じ、レイデオロに関しては
超ドスローの展開もあり、中盤から押し上げて2番手まで
上がっているとおり、勝負どころで好位置につけないと
結局は勝ちきるのは難しい。それが出来るかが1番の問題。
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今年はかなり強力なメンバーが揃っていますし、
そもそもダービー自体、あんまり荒れないレースですので
穴馬の出番が果たしてあるか……というと微妙ですけど
頭は無理でも、シレっと食い込むとすればこの馬かな……。
脚質が脚質ですから、前走の枠はあまり関係ないと
思わなくもないですし直接的な敗因は別にあるのは明確
ですけど、あのレースの『1枠』は相当不利ですからねぇ。
しかし、ダービーでよく巻き返してくるのもあそこで
『1枠』だった馬。
前走は人気になるなら嫌いたい馬でしたが、今回は
逆に人気を大きく落とすでしょうし、マークも薄くなる。
距離はやってみないと分かりませんが、気楽な立場で
一発を狙って自分のペースを守れれば見せ場がありそう。
いつもお読み頂きありがとうございます(^^)
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