こんにちは~、Tomyです。
安田記念の有力馬考察を
していきます~。
今年は、良い意味で『どこまでが有力なのか』難しい。
上位人気ではない中にもG1実績馬がたくさん居ますし
予想のしがいがあるレースになりそうですね~。
ここでは、日本馬8頭と、香港🇭🇰の2頭、そして気になる
穴馬も1頭挙げておきたいと思います。
参考にしていただければ幸いですm(_ _)m
◆ガイアフォース
ダート仕様から芝仕様へ
前走フェブラリーSは2着に好走。いくらメンバーが
ピンと来なかったとはいえ『初ダートがG1』でありながら
好走した馬は過去には居らず、これは快挙と言って良い。
馬場的にもソダシが3着に好走した時ほど芝馬に向くような
ものではなかったですしねぇ。
昨年は安田記念も上位に食い込んでいる他、天皇賞(秋)も
5着に健闘。3歳時からそうですが時計が出やすい良馬場が
本質的に合うタイプ。今年の安田記念は混線模様ですし
再度の上位進出も十分視野に入ってくることでしょう。
前走の追い切りは少し捌きが硬く見えましたが、これは
ダート仕様に変えたもので、今回の中間は元どおり芝馬の
フットワークに戻っている感があります。
完全なダート仕様になる前に芝に戻すのは悪くない。
ただ、馬場が渋った時はパフォーマンスを落としやすい
傾向にありますので、基本的には良馬場希望だと思います。
週末は金曜日から天気がグズつきそう。どの程度の道悪に
なるか次第で評価を変える必要が出てくるでしょうね。
多少だったらマイルであれば、何とかなりそうですが…。
◆ステラヴェローチェ
世代屈指の実力馬が復調気配
クラシックを皆勤し常に上位を張っていた馬でしたが
屈腱炎で長期休養へ。復帰初戦となった昨年の富士Sは
折り合いを欠いており、まだ時間が掛かりそうな雰囲気。
ただ、今年の春初戦大阪城Sは前目で折り合いをつけて
押し切り2年半ぶりの勝利。迎えた大阪杯は逃げるプランも
あったようですが、結果的には差しに回るかたちになりつつ
最後はよく追い込んで4着。復調したと見て良さそう。
若い頃には、不良馬場で重賞を2勝していますが当時の
メンバーは強くないので、バゴ産駒だからといって道悪が
得意と決めつけるのも良くないと思います。
朝日杯FSも2着していたり、高速決着となったダービーも
3着に好走するなどから、個人的には道悪になるよりも
良馬場のほうがいいんじゃないか、とすら感じています。
少なくとも道悪で勝利した時よりも明らかにメンバーが
強い中でハイパフォーマンスを出せているわけですからね。
馬場が渋ることが大きくプラスになるとは思いません。
ポイントは状態面ですよね。春は既に2戦していますが
故障後は続けて3つ目を使ったことがありませんから
余力が残っているかどうか、というのが気になるところ。
◆セリフォス
ダイワメジャー産駒のリミット
今年出走する牡馬の中で唯一東京のマイルG1で好走歴を
持っており、3歳時には強豪古馬を捩じ伏せてきた実績馬。
一方、京都外回りのマイルは、重賞レベルでは元々向かない
ダイワメジャー産駒。安田記念より更にマイルCSのほうが
向かないですから、昨秋の凡走は予想どおりの結果。
折り合いや位置取り云々よりもベストな舞台ではないです。
それを思えば、前走マイラーズCでの2着は評価できますが
ソウルラッシュも叩き仕様でしたし、他のメンバーが
強くないですから、実力的に好走して当然といえば当然。
むしろ、G1以外で負けたのは前走が初めてでしたので
この馬らしいところは見えていなかった印象ですねぇ。
結局昨年は勝利することが出来ずに終わったわけですが
この馬にとって、5歳シーズンは更に鬼門となりそう。
ダイワメジャー産駒における芝G1成績は2歳(4-1-2-28)
3歳(5-6-5-54)、4歳(1-4-1-24)、そして5歳以上は
(0-0-2-35)。年齢と共に明らかな下降を見せています。
若い頃は良いですが、古馬になると勝ちきれておらず、
5歳までいくとちょっと足りなくなってしまう傾向が強い。
血統的には昨年以上の成長はほぼ見込めないと思いますし
前走は鞍上も、良い頃には戻っていない感触だったという
趣旨のコメント。壁を越えられるかどうか……。
◆ソウルラッシュ
注目ポイントはシンプル
国内のマイル成績はレース上がり34秒6以上掛かれば
(6-0-0-0)、34秒1~34秒5は(0-2-1-0)、34秒以下では
(0-0-0-3)ですから好走できるかどうかのポイントは
非常にシンプルで『レース上がりが掛かるかどうか』。
直近の良馬場開催時は4回連続でレース上がり33秒台と
なっていますので、基本的には馬場が渋るかハイペースに
ならないと圏内は難しい、というタイプなのは明らか。
レース上がりが速くならないと見るなら絶対買うべき馬。
実力的にはキチンと証明できていますし、余裕残しの
仕上げだった前走も無難に結果を出せている印象ですから
6歳を迎えますが、能力的な衰えは特に感じません。
あと、今年は4歳馬の層が薄く、出走は2頭だけですので
新興勢力が居ない現状は、ベテラン勢にとって追い風。
鞍上のモレイラ騎手が来年の短期免許を取得するためには
とうとう安田記念を勝つしか道が無くなっている状況。
幸いなことに、どうも天気は見方してくれそうな感じが
しますので、最後のチャンスをモノに出来るか注目。
『全集中モレイラ』は非常に怖いですね~。
◆ナミュール
状態ともかく適性が?
前走は結果論ですが、調整期間の短さが敗因でしょう。
出遅れは常につきまとう馬とはいえ、本来の走りは出来ず。
一応、上がりは2位でしたが、最後方に居たのだから
当たり前のこと。これは明らかな凡走といえる内容でした。
さて中2週の今回、どこまで状態を上げられるかですが
昨年の安田記念と比べると、帰厩が遅いんですよねぇ。
劇的に変わるかというとちょっと微妙かなと思っています。
牝馬に有利とは言えないマイルCSを含め、昨年秋以降は
強豪牡馬たちと対等に渡り合っている実力はありますが、
陣営のコメントは『G1で勝ち負けしておかしくない』と。
"おかしくない"……これは微妙なニュアンスですよね。
むしろ『今度は勝ち負け"出来ます"』と言ってほしい。
あくまでこの馬はもうG1馬ですから、伏兵の立場が言う
雰囲気のコメントは自信の無さが顕れている気もします。
ただ、たとえ絶好調だとしても、馬格が小さいというのは
このレースに於いては不利と言わざるを得ません。
昨年、上位の印を回さなかった理由もそこにありますし、
臨戦過程としては昨年より良い……とも言い切れないので
あまり重い印は打ちたくないのが正直なところです。
◆パラレルヴィジョン
距離短縮でイメチェン&素質開化?
デビュー当初は2000m前後中心。末脚タイプの印象は
ありましたが、3勝クラスに上がってから勝ちきれない
ところを見ると、やっぱりレベルが上がれば上がるほど
キレ味では通用しなくなる、一般的なキズナ産駒の牡馬
だった、ということでしょう。
ダートを使い始めたので、これはちょっと怪しいな……
と思いましたが、その後は芝に戻ってきてひと安心。
戻ってきてからはマイルで2戦2勝。先行して粘り込む
スタイルを確立して、前走は待望の重賞初勝利。
現状、マイルに縮めてからは底を見せていませんが、
一気にメンバーレベルが上がる今回は、地力がどこまで
通用するかどうか。その1点に尽きるでしょうね。
東京コース自体がダメというわけでもないし、高速馬場が
合わないわけでもない。尚且つ馬場が少し渋るくらいは
こなせて良いのかなと思うので、舞台適性はそれなりに
あるような気はしますが、実績的にはまだまだ格下です。
ローテーションは違いますけど、昨年でいうところの
レッドモンレーヴみたいな立場。そう考えると過剰人気?
ただ、先行しそうな馬たちの中では、そう劣らない気も
しますので、ルメール騎手の腕を持ってすれば意外と楽に
抜け出して粘り込むシーンもある…いや、あっちゃう?
それほど魅力的ではないですが、軽視もしにくい1頭。
◆フィアスプライド
前走の好走要因は…
初のG1挑戦となった前走のヴィクトリアMは2着好走。
他の上位人気馬が思うほどの結果を得られませんでしたが
こちらはソツ無い立ち回り。さすがのルメール騎手でした。
ただ、馬自身の評価としても、ペースが思いのほか速かった
なかで、粘り込めたのは見逃せない点。力は付けています。
今回なんですが、坂井騎手に乗り替わるのはマイナス。
坂井騎手が下手なのではなく、ルメール騎手が上手い。
というより、OP昇級後の成績を見るとそもそもこの馬は
ルメール騎手が合っているタイプだと思います。
また、今年の安田記念が超ハイレベルというわけでは
ありませんが、正直ヴィクトリアMのメンバーが微妙。
実績が圧倒的に抜けていたナミュールが凡走していますが
それ以外はマスクトディーヴァが居たくらいでしたから
明らかに近年のハイレベルだったヴィクトリアMとは様相が
違っていますし、前走だけ走れても通用するかは疑問。
安田記念で好走するには、ちょっと馬格が足りていないので
前走よりは少し人気が落ちたとしても、押さえ程度。
他にも買いたい馬は多いので、出来れば無印にしたい。
積極的に狙うなら、秋の府中牝馬Sあたりでしょうかね。
◆レッドモンレーヴ
スゴく買いたい。でも……
前走の京王杯SCは離れた最後方から1頭だけ異次元の
末脚を披露。上がり『32秒2』は、いくら東京とはいえ
速すぎますね。このレースは1400mの重賞としては
スローペースでしたが、その中でブチ抜けた脚を使えた
ということは、近年若干後傾寄りのラップになりやすい
安田記念に合っていると言えます。
昨年は重賞初勝利を挙げた直後の立場。いきなりG1は
厳しかったかもしれませんが、当時より経験を積んだことで
強くなっている印象ですし、ほぼ休み明け2戦目のような
ローテーション。余力も今年のほうがあるハズです。
京王杯SC組の安田記念好走は、前走上がり2位以内の
末脚をマークしていた馬だけに限られます。
これは20年前から変わっていない傾向なので、狙っても
面白いと思うのですが………いかんせん馬場か渋った時は
パフォーマンスを大きく落としてしまう馬なんですよねぇ。
『良馬場確定!』だったらスゴく買いたいんですけどね。
中距離質のスタミナが求められるマイルCSは向かないし
明らかにワンターン、そして東京向きと言えるのですが
道悪は恐らくここに挙げた馬のなかで最も苦手でしょう。
どうにもならない外的要因が、好走のカギと言えます。
この馬を買いたい方は、てるてる坊主を作って頂いて……。
(ソウルラッシュ派は"逆さてるてる"でしょうけど)
◆ヴォイッジバブル🇭🇰
<ヴォイッジバブルの戦績詳細はこちら↓↓>
https://racing.hkjc.com/racing/information/English/Horse/Horse.aspx?HorseId=HK_2020_E436
※HKJCのページに飛びます。
※各レースの左端にある番号を押すとリザルトが出ます。
550㌔の巨漢マイラー
ロマンチックウォリアーの馬柱が凄すぎて見劣りしますが
マイル戦では(3-1-2-1)。距離的な経験や実績でいえば
むしろこちらのほうが安田記念参戦は頷けるところです。
昨年の香港マイルは現地でも9人気の低評価ながら、
ゴールデンシックスティから1馬身半差の2着に好走。
その後も結果を残しており、高松宮記念で来日していた
ビクターザウィナーと同じく、これから強くなっていく
途上かなという印象の馬。力をつけてきています。
左回りは惨敗したドバイターフしか経験していませんが
当時は中団のインで立ち回るも、前が大渋滞だったことと
隣に居たルメール騎手が落馬したことも重なってブレーキを
かける場面があり全く参考になりませんので、左回りの
巧拙は判断できませんねぇ。ダメではなさそうですが。
東京が合うかどうか、道悪が良いか悪いかもちょっと微妙。
やってみないと分からないのが正直なところ。
かつてエアロヴェロシティで高松宮記念を制覇している
香港のトップジョッキー・パートン騎手は非常に強力。
注意しないといけませんが、過去20年の安田記念において
前走から乗り替わりの香港馬は(0-0-1-16)と悪いです。
パートン騎手でもG1・2着の成績を残している馬ですが
今回に関してはマクドナルド騎手の代打という印象なので
勝負の乗り替わり……ではないと思うんですよねぇ。
◆ロマンチックウォリアー🇭🇰
<ロマンチックウォリアーの戦績詳細はこちら↓↓>
https://racing.hkjc.com/racing/information/English/Horse/Horse.aspx?HorseId=HK_2020_E486
※HKJCのページに飛びます。
※各レースの左端にある番号を押すとリザルトが出ます。
ココ狙い?次狙い?
既にG1・7勝を挙げている香港中距離界のエース。
前走のQE2世Cでは、道悪もあり道中の手応えが悪く
怪しかったものの、最後の直線で力強く延びて勝利。
レース上がりが37秒を越えていましたので、相当タフな
展開・馬場のなかでもしっかり勝ちきったのが強さ。
これまでの実績は馬柱を見てのとおり凄いのですが、
一方、『何故に安田記念?』というのが率直な感想です。
昨年のスチュワーデスCではゴールデンシックスティと
僅差の競馬をしていますが、あのレースは日本式に直しても
3秒近く後傾ラップ。本質的にマイルは忙しい気もするし、
QE2世Cから安田記念というローテーションは過去に
無い異例の使い方。ちょっと引っ掛かる部分があります。
昨秋にオーストリアのターンブルSに参戦して4着。
しかし、このレース自体はコックスプレートの前哨戦。
賞金も5倍くらい差がありますので、明らかに叩き台。
6年前の香港馬ワーザーは適性距離ではないマイル戦を
自国でひと叩きしてから宝塚記念に出走し2着に好走。
この馬は遠征先で環境に順応させるために調整レースを
咬ませたいタイプなのかもしれません。
実績もワーザーをもっと強くしたイメージに近いです。
"本当の狙いは宝塚記念"説も十分考えられます。
陣営は『安田記念の結果次第』とコメントしていますが、
果たしてどっちなんでしょうねぇ。超強い馬ですが。
★気になる穴馬
⇒人気ブログランキング[穴]へ
ということで10頭の考察をしましたが、他にも週始めに
挙げた1頭を含め、現時点ではなかなか絞りきれません。
極端に言えば、誰にでもチャンスがありそうなくらいに
面白いメンバーですが、気になる馬をもう1頭。
立派なG1馬ではあるものの、3歳秋以降はそれまでの
活躍をしきれていません。特に昨年は海外遠征での健闘を
きっかけに路線変更をしましたが、これが全く向かず。
大敗することも増え、馬の気持ちが切れてもおかしくない
戦績を辿ってしまった印象ですが、今年は路線を戻して
復調気配。近2走はそれぞれ悪くない内容で上位に来ており
『馬の気持ちはまだまだ切れていない』ことを確認。
身体的な能力がいくら高くても、気持ちで負けたら終わり。
それが競馬の常ですから、このところのレースぶりは
称賛に値するかなと思います。
さて、今回は初めての東京マイル。これがどうかですが
前走を見ると、現状2000mは少し長いかも…と感じます。
1度しか使っていない距離ですが、今なら合いそう。
だいぶ前の話になりますが、新馬戦でレースの上がり
4F『45秒3』を好位から突き抜けており、この馬自身は
推定で『45秒0~1』。安田記念の良馬場時レース上がり
4Fは『45秒5』前後ですから、新馬戦としては相当速い。
2着は後のOP馬、3着はクラシックで凌ぎを削った馬で
レースレベルが高く、それでいて1馬身半差。
中距離だと馬場(時計)に注文がつくイメージですけど
マイルだったら高速決着でも面白いのでは。
もちろん、馬場が渋っても問題ないのは過去のレースぶりで
分かりますし、気温が暑いのは苦手なような気もするので
少なくともカンカン照りにならない見込みが高いことは
プラスかなとは思いますけど。
いつもお読み頂きありがとうございます(^^)
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安田記念の有力馬考察を
していきます~。
今年は、良い意味で『どこまでが有力なのか』難しい。
上位人気ではない中にもG1実績馬がたくさん居ますし
予想のしがいがあるレースになりそうですね~。
ここでは、日本馬8頭と、香港🇭🇰の2頭、そして気になる
穴馬も1頭挙げておきたいと思います。
参考にしていただければ幸いですm(_ _)m
◆ガイアフォース
ダート仕様から芝仕様へ
前走フェブラリーSは2着に好走。いくらメンバーが
ピンと来なかったとはいえ『初ダートがG1』でありながら
好走した馬は過去には居らず、これは快挙と言って良い。
馬場的にもソダシが3着に好走した時ほど芝馬に向くような
ものではなかったですしねぇ。
昨年は安田記念も上位に食い込んでいる他、天皇賞(秋)も
5着に健闘。3歳時からそうですが時計が出やすい良馬場が
本質的に合うタイプ。今年の安田記念は混線模様ですし
再度の上位進出も十分視野に入ってくることでしょう。
前走の追い切りは少し捌きが硬く見えましたが、これは
ダート仕様に変えたもので、今回の中間は元どおり芝馬の
フットワークに戻っている感があります。
完全なダート仕様になる前に芝に戻すのは悪くない。
ただ、馬場が渋った時はパフォーマンスを落としやすい
傾向にありますので、基本的には良馬場希望だと思います。
週末は金曜日から天気がグズつきそう。どの程度の道悪に
なるか次第で評価を変える必要が出てくるでしょうね。
多少だったらマイルであれば、何とかなりそうですが…。
◆ステラヴェローチェ
世代屈指の実力馬が復調気配
クラシックを皆勤し常に上位を張っていた馬でしたが
屈腱炎で長期休養へ。復帰初戦となった昨年の富士Sは
折り合いを欠いており、まだ時間が掛かりそうな雰囲気。
ただ、今年の春初戦大阪城Sは前目で折り合いをつけて
押し切り2年半ぶりの勝利。迎えた大阪杯は逃げるプランも
あったようですが、結果的には差しに回るかたちになりつつ
最後はよく追い込んで4着。復調したと見て良さそう。
若い頃には、不良馬場で重賞を2勝していますが当時の
メンバーは強くないので、バゴ産駒だからといって道悪が
得意と決めつけるのも良くないと思います。
朝日杯FSも2着していたり、高速決着となったダービーも
3着に好走するなどから、個人的には道悪になるよりも
良馬場のほうがいいんじゃないか、とすら感じています。
少なくとも道悪で勝利した時よりも明らかにメンバーが
強い中でハイパフォーマンスを出せているわけですからね。
馬場が渋ることが大きくプラスになるとは思いません。
ポイントは状態面ですよね。春は既に2戦していますが
故障後は続けて3つ目を使ったことがありませんから
余力が残っているかどうか、というのが気になるところ。
◆セリフォス
ダイワメジャー産駒のリミット
今年出走する牡馬の中で唯一東京のマイルG1で好走歴を
持っており、3歳時には強豪古馬を捩じ伏せてきた実績馬。
一方、京都外回りのマイルは、重賞レベルでは元々向かない
ダイワメジャー産駒。安田記念より更にマイルCSのほうが
向かないですから、昨秋の凡走は予想どおりの結果。
折り合いや位置取り云々よりもベストな舞台ではないです。
それを思えば、前走マイラーズCでの2着は評価できますが
ソウルラッシュも叩き仕様でしたし、他のメンバーが
強くないですから、実力的に好走して当然といえば当然。
むしろ、G1以外で負けたのは前走が初めてでしたので
この馬らしいところは見えていなかった印象ですねぇ。
結局昨年は勝利することが出来ずに終わったわけですが
この馬にとって、5歳シーズンは更に鬼門となりそう。
ダイワメジャー産駒における芝G1成績は2歳(4-1-2-28)
3歳(5-6-5-54)、4歳(1-4-1-24)、そして5歳以上は
(0-0-2-35)。年齢と共に明らかな下降を見せています。
若い頃は良いですが、古馬になると勝ちきれておらず、
5歳までいくとちょっと足りなくなってしまう傾向が強い。
血統的には昨年以上の成長はほぼ見込めないと思いますし
前走は鞍上も、良い頃には戻っていない感触だったという
趣旨のコメント。壁を越えられるかどうか……。
◆ソウルラッシュ
注目ポイントはシンプル
国内のマイル成績はレース上がり34秒6以上掛かれば
(6-0-0-0)、34秒1~34秒5は(0-2-1-0)、34秒以下では
(0-0-0-3)ですから好走できるかどうかのポイントは
非常にシンプルで『レース上がりが掛かるかどうか』。
直近の良馬場開催時は4回連続でレース上がり33秒台と
なっていますので、基本的には馬場が渋るかハイペースに
ならないと圏内は難しい、というタイプなのは明らか。
レース上がりが速くならないと見るなら絶対買うべき馬。
実力的にはキチンと証明できていますし、余裕残しの
仕上げだった前走も無難に結果を出せている印象ですから
6歳を迎えますが、能力的な衰えは特に感じません。
あと、今年は4歳馬の層が薄く、出走は2頭だけですので
新興勢力が居ない現状は、ベテラン勢にとって追い風。
鞍上のモレイラ騎手が来年の短期免許を取得するためには
とうとう安田記念を勝つしか道が無くなっている状況。
幸いなことに、どうも天気は見方してくれそうな感じが
しますので、最後のチャンスをモノに出来るか注目。
『全集中モレイラ』は非常に怖いですね~。
◆ナミュール
状態ともかく適性が?
前走は結果論ですが、調整期間の短さが敗因でしょう。
出遅れは常につきまとう馬とはいえ、本来の走りは出来ず。
一応、上がりは2位でしたが、最後方に居たのだから
当たり前のこと。これは明らかな凡走といえる内容でした。
さて中2週の今回、どこまで状態を上げられるかですが
昨年の安田記念と比べると、帰厩が遅いんですよねぇ。
劇的に変わるかというとちょっと微妙かなと思っています。
牝馬に有利とは言えないマイルCSを含め、昨年秋以降は
強豪牡馬たちと対等に渡り合っている実力はありますが、
陣営のコメントは『G1で勝ち負けしておかしくない』と。
"おかしくない"……これは微妙なニュアンスですよね。
むしろ『今度は勝ち負け"出来ます"』と言ってほしい。
あくまでこの馬はもうG1馬ですから、伏兵の立場が言う
雰囲気のコメントは自信の無さが顕れている気もします。
ただ、たとえ絶好調だとしても、馬格が小さいというのは
このレースに於いては不利と言わざるを得ません。
昨年、上位の印を回さなかった理由もそこにありますし、
臨戦過程としては昨年より良い……とも言い切れないので
あまり重い印は打ちたくないのが正直なところです。
◆パラレルヴィジョン
距離短縮でイメチェン&素質開化?
デビュー当初は2000m前後中心。末脚タイプの印象は
ありましたが、3勝クラスに上がってから勝ちきれない
ところを見ると、やっぱりレベルが上がれば上がるほど
キレ味では通用しなくなる、一般的なキズナ産駒の牡馬
だった、ということでしょう。
ダートを使い始めたので、これはちょっと怪しいな……
と思いましたが、その後は芝に戻ってきてひと安心。
戻ってきてからはマイルで2戦2勝。先行して粘り込む
スタイルを確立して、前走は待望の重賞初勝利。
現状、マイルに縮めてからは底を見せていませんが、
一気にメンバーレベルが上がる今回は、地力がどこまで
通用するかどうか。その1点に尽きるでしょうね。
東京コース自体がダメというわけでもないし、高速馬場が
合わないわけでもない。尚且つ馬場が少し渋るくらいは
こなせて良いのかなと思うので、舞台適性はそれなりに
あるような気はしますが、実績的にはまだまだ格下です。
ローテーションは違いますけど、昨年でいうところの
レッドモンレーヴみたいな立場。そう考えると過剰人気?
ただ、先行しそうな馬たちの中では、そう劣らない気も
しますので、ルメール騎手の腕を持ってすれば意外と楽に
抜け出して粘り込むシーンもある…いや、あっちゃう?
それほど魅力的ではないですが、軽視もしにくい1頭。
◆フィアスプライド
前走の好走要因は…
初のG1挑戦となった前走のヴィクトリアMは2着好走。
他の上位人気馬が思うほどの結果を得られませんでしたが
こちらはソツ無い立ち回り。さすがのルメール騎手でした。
ただ、馬自身の評価としても、ペースが思いのほか速かった
なかで、粘り込めたのは見逃せない点。力は付けています。
今回なんですが、坂井騎手に乗り替わるのはマイナス。
坂井騎手が下手なのではなく、ルメール騎手が上手い。
というより、OP昇級後の成績を見るとそもそもこの馬は
ルメール騎手が合っているタイプだと思います。
また、今年の安田記念が超ハイレベルというわけでは
ありませんが、正直ヴィクトリアMのメンバーが微妙。
実績が圧倒的に抜けていたナミュールが凡走していますが
それ以外はマスクトディーヴァが居たくらいでしたから
明らかに近年のハイレベルだったヴィクトリアMとは様相が
違っていますし、前走だけ走れても通用するかは疑問。
安田記念で好走するには、ちょっと馬格が足りていないので
前走よりは少し人気が落ちたとしても、押さえ程度。
他にも買いたい馬は多いので、出来れば無印にしたい。
積極的に狙うなら、秋の府中牝馬Sあたりでしょうかね。
◆レッドモンレーヴ
スゴく買いたい。でも……
前走の京王杯SCは離れた最後方から1頭だけ異次元の
末脚を披露。上がり『32秒2』は、いくら東京とはいえ
速すぎますね。このレースは1400mの重賞としては
スローペースでしたが、その中でブチ抜けた脚を使えた
ということは、近年若干後傾寄りのラップになりやすい
安田記念に合っていると言えます。
昨年は重賞初勝利を挙げた直後の立場。いきなりG1は
厳しかったかもしれませんが、当時より経験を積んだことで
強くなっている印象ですし、ほぼ休み明け2戦目のような
ローテーション。余力も今年のほうがあるハズです。
京王杯SC組の安田記念好走は、前走上がり2位以内の
末脚をマークしていた馬だけに限られます。
これは20年前から変わっていない傾向なので、狙っても
面白いと思うのですが………いかんせん馬場か渋った時は
パフォーマンスを大きく落としてしまう馬なんですよねぇ。
『良馬場確定!』だったらスゴく買いたいんですけどね。
中距離質のスタミナが求められるマイルCSは向かないし
明らかにワンターン、そして東京向きと言えるのですが
道悪は恐らくここに挙げた馬のなかで最も苦手でしょう。
どうにもならない外的要因が、好走のカギと言えます。
この馬を買いたい方は、てるてる坊主を作って頂いて……。
(ソウルラッシュ派は"逆さてるてる"でしょうけど)
◆ヴォイッジバブル🇭🇰
<ヴォイッジバブルの戦績詳細はこちら↓↓>
https://racing.hkjc.com/racing/information/English/Horse/Horse.aspx?HorseId=HK_2020_E436
※HKJCのページに飛びます。
※各レースの左端にある番号を押すとリザルトが出ます。
550㌔の巨漢マイラー
ロマンチックウォリアーの馬柱が凄すぎて見劣りしますが
マイル戦では(3-1-2-1)。距離的な経験や実績でいえば
むしろこちらのほうが安田記念参戦は頷けるところです。
昨年の香港マイルは現地でも9人気の低評価ながら、
ゴールデンシックスティから1馬身半差の2着に好走。
その後も結果を残しており、高松宮記念で来日していた
ビクターザウィナーと同じく、これから強くなっていく
途上かなという印象の馬。力をつけてきています。
左回りは惨敗したドバイターフしか経験していませんが
当時は中団のインで立ち回るも、前が大渋滞だったことと
隣に居たルメール騎手が落馬したことも重なってブレーキを
かける場面があり全く参考になりませんので、左回りの
巧拙は判断できませんねぇ。ダメではなさそうですが。
東京が合うかどうか、道悪が良いか悪いかもちょっと微妙。
やってみないと分からないのが正直なところ。
かつてエアロヴェロシティで高松宮記念を制覇している
香港のトップジョッキー・パートン騎手は非常に強力。
注意しないといけませんが、過去20年の安田記念において
前走から乗り替わりの香港馬は(0-0-1-16)と悪いです。
パートン騎手でもG1・2着の成績を残している馬ですが
今回に関してはマクドナルド騎手の代打という印象なので
勝負の乗り替わり……ではないと思うんですよねぇ。
◆ロマンチックウォリアー🇭🇰
<ロマンチックウォリアーの戦績詳細はこちら↓↓>
https://racing.hkjc.com/racing/information/English/Horse/Horse.aspx?HorseId=HK_2020_E486
※HKJCのページに飛びます。
※各レースの左端にある番号を押すとリザルトが出ます。
ココ狙い?次狙い?
既にG1・7勝を挙げている香港中距離界のエース。
前走のQE2世Cでは、道悪もあり道中の手応えが悪く
怪しかったものの、最後の直線で力強く延びて勝利。
レース上がりが37秒を越えていましたので、相当タフな
展開・馬場のなかでもしっかり勝ちきったのが強さ。
これまでの実績は馬柱を見てのとおり凄いのですが、
一方、『何故に安田記念?』というのが率直な感想です。
昨年のスチュワーデスCではゴールデンシックスティと
僅差の競馬をしていますが、あのレースは日本式に直しても
3秒近く後傾ラップ。本質的にマイルは忙しい気もするし、
QE2世Cから安田記念というローテーションは過去に
無い異例の使い方。ちょっと引っ掛かる部分があります。
昨秋にオーストリアのターンブルSに参戦して4着。
しかし、このレース自体はコックスプレートの前哨戦。
賞金も5倍くらい差がありますので、明らかに叩き台。
6年前の香港馬ワーザーは適性距離ではないマイル戦を
自国でひと叩きしてから宝塚記念に出走し2着に好走。
この馬は遠征先で環境に順応させるために調整レースを
咬ませたいタイプなのかもしれません。
実績もワーザーをもっと強くしたイメージに近いです。
"本当の狙いは宝塚記念"説も十分考えられます。
陣営は『安田記念の結果次第』とコメントしていますが、
果たしてどっちなんでしょうねぇ。超強い馬ですが。
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ということで10頭の考察をしましたが、他にも週始めに
挙げた1頭を含め、現時点ではなかなか絞りきれません。
極端に言えば、誰にでもチャンスがありそうなくらいに
面白いメンバーですが、気になる馬をもう1頭。
立派なG1馬ではあるものの、3歳秋以降はそれまでの
活躍をしきれていません。特に昨年は海外遠征での健闘を
きっかけに路線変更をしましたが、これが全く向かず。
大敗することも増え、馬の気持ちが切れてもおかしくない
戦績を辿ってしまった印象ですが、今年は路線を戻して
復調気配。近2走はそれぞれ悪くない内容で上位に来ており
『馬の気持ちはまだまだ切れていない』ことを確認。
身体的な能力がいくら高くても、気持ちで負けたら終わり。
それが競馬の常ですから、このところのレースぶりは
称賛に値するかなと思います。
さて、今回は初めての東京マイル。これがどうかですが
前走を見ると、現状2000mは少し長いかも…と感じます。
1度しか使っていない距離ですが、今なら合いそう。
だいぶ前の話になりますが、新馬戦でレースの上がり
4F『45秒3』を好位から突き抜けており、この馬自身は
推定で『45秒0~1』。安田記念の良馬場時レース上がり
4Fは『45秒5』前後ですから、新馬戦としては相当速い。
2着は後のOP馬、3着はクラシックで凌ぎを削った馬で
レースレベルが高く、それでいて1馬身半差。
中距離だと馬場(時計)に注文がつくイメージですけど
マイルだったら高速決着でも面白いのでは。
もちろん、馬場が渋っても問題ないのは過去のレースぶりで
分かりますし、気温が暑いのは苦手なような気もするので
少なくともカンカン照りにならない見込みが高いことは
プラスかなとは思いますけど。
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