こんにちは~、Tomyです。

エリザベス女王杯の有力馬考察を
していきます。

故障により回避や引退となってしまった実力馬が多いなか
集まったメンバーは例年に比べるとちょっと微妙……。

「今年に入って1度も馬券に絡んでいない馬」
 エリカヴィータ
 ゴールドエクリプス
 スタニングローズ
 ハーパー
 ライラック
 ラヴェル
 ルージュリナージュ
 レガレイラ

 レガレイラは不振というよりは脚質の問題が大きいですが
過去の実績はあっても近走が奮わない馬が多いですよねぇ。
「牝馬は格より勢い」なんてことも言われたりしますが、
果たしてどうなりますかね🤔
馬券的には面白いというか平穏に人気どおりの決着とは
ならないような気はしますが……。

それでは上位人気になりそうな6頭の考察です。


◆サラキア
 前走オールカマーは12着に大敗。内有利な馬場でしたし
1枠から絶好の位置に付けたものの、勝負どころでは全く
反応できず。凡走のヒントになるのは2走前の天皇賞(春)。
これも1枠でしたが序盤は内を立ち回るも力んでしまい、
正面スタンドに出る頃には武豊騎手が進路を外に切り替えて
いたんですよねぇ。そして昨年の新潟記念も1枠から内で
溜めるかたちでしたがあまり良い脚は使えず。
これらの事から、内で揉まれるとダメなのではないかと。
 全姉サラキアは4歳時のエリザベス女王杯で小差の6着。
5歳6月に行われたエプソムCで13着に大敗していますが、
そのあと急激に覚醒。ちょっと時期はズレていますけど
オールカマーが『覚醒前夜の大敗』となる可能性はある
馬体重がなかなか増えませんが、全姉サラキアも覚醒時に
いきなり増えたわけではないですし、今さら仕方ない。
 昨年のエリザベス女王杯は、やはり内有利の馬場のなか
後方から大外ぶん回しで差のない6着。ゴール前の末脚は
光るものがありました
し、同様のパフォーマンスが出せれば
十分勝ち負けになりますからね。京都も悪くないハズです。
 ただ、「秋開催来日1週目のムーア騎手」は正直微妙。
海外のお手馬と共に乗り込んできた場合はともかくとして
日本馬に乗る場合は、2週目以降に本領発揮する傾向アリ。
なので個人的には、馬の地力のほうに期待しています。


◆シランケド
 ⇒疲労により回避

 昨年の紫苑Sは、1勝馬の身で尚且つ中2週のタイトな
ローテーションでありながら追い込む競馬で3着に好走。
ハイペースという展開利はありましたがいいレースでした。
ただ、疲れが取れずに秋華賞は回避することに。
年明け以降も詰めて使ったのは1度だけで、適度な間隔を
明けながら自己条件を勝ち上がってきました。
 基本的に出遅れが目立つ馬ですが、近走は前目に付ける
競馬をしても集中力を欠くことなく走れている
のは良い。
今回もスタート次第でレースプランは変わるでしょうけど
どちらかといえば差しに回る競馬になるかなと思います。
現状、京都の馬場は内の傷みが出てきて、外差しが決まって
きている印象。大味な競馬になっても面白い
っちゃ面白い。
馬格が大きいという点では不利で、内枠だと競馬がしづらく
なる
んじゃないでしょうかね。真ん中より外が良さそう。
 今年のエリザベス女王杯は、年明け以降1度も馬券に
絡んでいない馬が半数近くを占めるメンバー構成ですから
例年と違ってノーチャンスではないのかなとは思います。
勢いはありますから、どこまで通用するかですねぇ。
 距離に関しては2000㍍までしか経験していませんけど、
近走のレースぶりからすると、1ハロン延びること自体は
そんなに気にしなくていい。恐らくこなせるでしょう。
ところで鞍上は誰ですかね??……知らんけど🙄



◆シンティレーション
 2走前の新潟日報賞は11人気と低評価。3勝クラスで2度
負けていたとはいえちょっと人気が無さすぎましたね。
中団の内でロス無く溜めると直線は突き抜けて快勝。
あまり経験の無かった時計が速い決着に対応したあたりは
本質的に高速馬場向きだった、ということが言えます。
それを証明したのは前走の府中牝馬S。昇級初戦でもあり
ここも人気はありませんでしたが、後方から末脚を伸ばして
2着に好走。完全に無欲の追い込みでしたけどね。
 近2走の結果から、今回は恐らくある程度上位人気に
支持されそうですけど、前走の内容が繋がるかは疑問です。
過去10年の当レースにおいて、府中牝馬Sの3着以内馬を
前走4角位置別に見ると、1~4番手は(2-2-0-2)、
5~8番手は(1-1-0-6)ですが9番手以下は(0-0-1-6)。
位置取りが後ろであった馬ほど本番では信用しづらい
 エリザベス女王杯に関しては、2000㍍以上の勝ち鞍が
無くても好走している馬はそれなりに居ますし、距離面は
目を瞑れると思いますが、買い時は前走までだった印象。
京都コースは(内回りですが)3走前に経験しているものの
微妙な相手に力負け。当時より馬場が荒れている今の京都で
パフォーマンスを上げてくるイメージは湧かないかなと。
ここもフタ桁人気なら押さえてもいいかもしれませんが、
そうはならないでしょうし、特にプラス材料も無く。


◆シンリョクカ
 新馬戦で上がり「33秒4」の決め手を使っているものの、
それ以降は目立った速い脚を使っておらず、いつもジリ脚。
上がりの掛かった阪神JF、3歳牝馬にはタフなオークスは
そこそこ上位に来ているとおり、上がりが速すぎないのが
この馬にとってはベスト
なのでしょう。
 年明けからは脚質転換。日経新春杯こそハイペースを
演出してしまいましたが、これが良い経験になったようで
以降も先行することが出来ており、中山牝馬Sは3着。
 福島牝馬Sで転倒するアクシデントで骨折が判明し休養。
精神的なダメージ含め、様子見かなぁと思われた前走ですが
大逃げした馬の2番手という競馬のしやすさはあったにせよ
後続を振り切って重賞初制覇。アクシデントによる精神面の
心配も杞憂に終わりました。むしろ気持ちが強くなった。
 馬格はそこまで大きくないのはこのレースでは有利で、
今年に入って積極的な競馬にモデルチェンジをして成績も
上向きですから、本格化しつつある状況
と言えるでしょう。
例年であれば、これでもまだ実力が足りなそうなんですが
いかんせん今年のメンバーは不振に陥っている馬であったり
能力的に頭打ちになっている馬がかなり多いということで、
横比較では通用するんじゃないかなと思います。
G3とはいえ、牡馬相手に重賞を勝ったというのは大きい。
 ただ、外差しが決まってきている今の京都がどうか。
そもそもエリザベス女王杯は差し馬が有利なレース
であり
勝ちきれるかは微妙。先行馬の粘り込みも多いですから
2,3着のイメージは持てますけども。


◆スタニングローズ
 昨年のヴィクトリアM後、屈腱周囲炎など脚部不安が
判明して休養。久々となった大阪杯はキャリア初となる
逃げる競馬。他に逃げ馬が居ませんでしたからね……。
ペースは意外と緩められませんでしたし、勝負どころで
早めに進出してきた馬が多かったぶん8着止まりでしたが
復帰戦としては決して悪い内容ではなかった印象です。
 続くヴィクトリアM、クイーンSと好走できていませんが
個人的には2000㍍以上でこその馬だと思っていますし、
特にクイーンSは斤量も重かったうえ、100%の仕上げでは
ありません。それでいて小差の6着なら十分見直せます。
 バラ一族の牝馬は、4歳以降に成績が上向く血統という
わけではない
ですから、3歳時よりパフォーマンスを上げる
可能性は低いでしょう。ただ、他馬との横比較で考えると
本来の走りを取り戻すだけでも通用すると思うんですよね。
鞍上がCデムーロ騎手ということで、そこそこの人気には
支持されるでしょうけど印は回しておこうかなと。
復帰後の凡走続きは不振というより条件が噛み合ってない
だけと認識
していますし、ここらで巻き返しに期待。
 2年前のエリザベス女王杯は大敗してしまいましたけど
休み明け3戦目、且つ馬場が悪いところを通っていたし
外目から進出したウインマリリン以外、前目に付けた馬は
すべて撃沈したレース。道悪適性が無いと決め付けるのは
早合点。少々渋るくらい大丈夫でしょう。


◆ホールネス
 格上挑戦だったマーメイドSで3着に好走。ハンデ戦で
斤量に恵まれたのは忘れてはいけませんが内容は評価。
前走の新潟牝馬Sは勝負どころの手応えが渋かった印象は
ありますが、最後までジリジリと脚を伸ばしての快勝。
ただし、自身も含めて出走馬の半分以上が格上挑戦という
ことですから、メンバーレベルは全く高くありません。
それを見越していたのか、エリザベス女王杯に向けては
勝利が絶対の場面でも若干余裕残しだった
かなと思います。
今回は恐らく絞れてくるでしょう。
 どちらかというと上がりの掛かる競馬に向いています。
京都外回り2200㍍で良馬場だとスピード負けしそう。
軽い馬に有利なレース
でもあり、馬格が大きすぎる点も
気になるところ。ひと雨ふた雨欲しいタイプ。
 鞍上は西塚騎手のままで十分いいと思うんですけどねぇ。
坂井騎手に乗り替わりはちょっと非情だな……というのと
これが過剰人気に繋がりそうなのは馬券的にはネック。
近2走は斤量や相手関係に恵まれているのが事実ですし、
2200㍍という距離そのものは(3-1-0-0)と成績も良いので
合っていますが、エリザベス女王杯の適性からはズレた馬
ではあるので、想定人気どおりだとむしろ買いづらい。
京都外回りではなく、阪神内回りのほうなら面白いなと。
まあ宝塚記念はレベル的に敷居が高いですけども………。
現時点では、軽視寄りで考えている1頭ですかねぇ。
良い馬だと思いますが、ココじゃない感が強い。


◆レガレイラ
 今年に入って1度も馬券に絡んでいない馬が8頭もいる
メンバー構成ですが、この馬もそのうちの1頭に入ります。
といっても不振に陥っているというより、脚質が仇になって
届いていないだけなんですけども。
 前走のローズSは追い切りの時点からズブさが目立って
いましたし、実際のレースでも行き脚がつきませんでした。
同じ休み明けでも皐月賞のほうが仕上がりは良かったですし
案の定、後方から届かずの5着止まり。
1週前追い切りの動きはだいぶ良くなってきましたから
少なくとも前走よりはまともなレースにはなるでしょう。
 ただ、よっぽど他が遅くない限り、前目のポジションを
取れるような馬ではないですし、引き続き後方から届かずの
シーンは想像がつきます。京都開催過去10回においては
上がり1位の馬は(5-0-4-6)。悪くないように見えますが
連対率は「33.3%」ですから、高くはない
んですよね。
今回も決め手は発揮してくるでしょうけど、位置取り次第。
相手が例年より弱いとはいえ、前走のローズSにしても
恐らく半分くらいの馬は将来的にOPまで上がれません。
届く届かないは相手どうこうより、この馬自身の立ち回りに
懸かっているでしょう。
せっかく秋華賞をパスしてエリザベス女王杯に矛先を向けて
きたわけですから、使い分けだろうと何だろうと、ここは
結果が求められるシチュエーション。
 良い材料なのは「京都外回り」という点かなと思います。
ソールオリエンスなどもそうですが、エンジンの掛かりが
遅い馬にとってはプラス
に捉えたいですね。

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 今年に入ってからの3走は、適性どうこうを抜きにしても
負けすぎの感。デビュー当初からズブさが目立っていたし
血統的な観点から『古馬になってよくなりそう』と思って
いたものの、現時点では全く真逆の結果……。
 年明け初戦は休み明けの割に馬体重は減っていましたが
追い切りの段階で細く見えましたし、2戦目も特に変わらず
でしたから、単純に調子が良くなかったのだと思います。
もしかすると筋肉量が落ちていたのかもしれません。
前走は馬体重を大幅に戻してきましたが、これは逆に無駄な
脂肪が付いていたのか見た目には太く感じました。
あれほどの惨敗は確かに気持ちの問題もあると思いますが
仕上がり自体も良かったわけではない印象です。
 それに対し今回の1週前追い切りはかなり動けていたし
馬体も絞れて俊敏な反応を見せていた印象を持ちました。
いつものズブさは見られず、🅑も効いているのでしょう。
恐らくレースでも装着してくるんじゃないかと思いますが
正直、G1で🅑(初ブリ)は付け焼き刃に過ぎませんし
『良い頃に近くなったかな』程度であることが多い
です。
ただ、この馬に関しては、近くなったどころかそれを上回る
過去最高レベルに動き
に見えたので、メンバー構成と人気の
バランスも相まって狙ってみたくなりました。
 鞍上はこの秋のG1で存在感を示し続ける好調ぶりですし
今回は「京都」。またまた味な競馬を魅せてくれるのでは
ないかとワクワクしています。


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