こんにちは~、ホースラディッシュです。


今回は、京都芝2200mの種牡馬別成績と

出走予定のあの馬たちについて前回より

掘り下げて書いていきたいと思います。



2015年以降の京都2200m 種牡馬別成績

【ディープインパクト】
 (10.6.13.44) 連対率21.9% 複勝率39.7%
【ハービンジャー】
 (8.6.2.40) 連対率25.0% 複勝率28.6%
【キングカメハメハ】
 (6.7.3.35) 連対率25.5% 複勝率31.4%
【ステイゴールド】
 (3.4.5.32) 連対率15.9% 複勝率27.3%

■ディープインパクト産駒
 →アルアイン
■ハービンジャー産駒
 →モズカッチャン、ディアドラ
■キングカメハメハ産駒
 →ミッキーロケット、レイデオロ
■ステイゴールド産駒
 →クロコスミア

上位人気6頭が、キレイにストライクゾーンに入ります。



それでは、この中のG1馬4頭について

枠順確定前の最終評価をしたいと思います。

週始めの有力馬診断と被る部分も多少ありますが

ここでは、馬のタイプも掘り下げて考えてみます。



【モズカッチャン】
 この馬は、前半スローの流れになった時が

 強いと思っています。

 フローラS(東京芝2000)は前半5F61.5で1着。

 オークス(東京芝2000)は前半5F61.7で2着。

 エリザベス女王杯(京都芝2200)は前半5F62.0で1着。

 対して休み明けで7着に凡走したローズS(阪神芝1800)は

 前半5F58.6の速い流れ。

 秋華賞(京都芝2000)も、前半5F59.1と遅くはないものの

 全体時計がかかるレースだったから3着に来れたのでは

 と思います。スタート直後に落鉄しながら、早めに

 スパートをかけたのが効を奏した感じ。

 前半5Fが60秒を切るような速い流れになってしまうと

 全体時計がかかるようでないと好走は難しい馬ですが

 京都記念で前半5Fが60秒を切ることは、まずまず

 有り得なくて、ほば61秒以上はかかるレース。

 ローズSの凡走は、休み明けの影響もあるかもしれませんが

 それよりカワキタエンカが思ったよりも速いペースで

 逃げた割にはレース上がりもそこまで遅くなかったため

 後ろにいたラビットランやリスグラシューなど

 どちらかというと末脚がキレるタイプが有利になって

 しまったと感じています。

 そう考えれば、今回はそれなりの仕上がりになってさえ

 いれば、休み明けでも好走できる下地はあると

 睨んでいます。

 そもそも、どの有力馬も休み明けですからね。

 そういう意味では条件はイーブンも、ミルコ先生が

 継続騎乗なので、そこにアドバンテージが有ります。




【レイデオロ】
 この馬は、どんなペースになっても結果を出しています。

 休み明けで5着に敗れた皐月賞は、レコードが出るくらい

 の高速馬場。上がりも使えて前目につけた馬が掲示板内を

 独占するなか、出遅れて後方から追い込んでの結果で

 決して悲観する内容でも無かったように思います。

 ダービーは前半5F63.2の超ドスローのペースを

 ルメール騎手の好判断で3角あたりでマクっていって

 ラスト3Fの瞬発力勝負なっても押しきれました。

 神戸新聞杯は、前半5F61.4と決して速い流れでは

 ありませんでしたが、ラップ的にはラスト4Fの

 持久力勝負。

 全く質が異なるレースで勝って挑んだジャパンカップは

 高速馬場の影響もあって前半5F60.2と、比較的速めの

 ペースでありながら、キタサンブラックが引っ張ることで

 持久力も必要で、まさに総合力が試されるレース。

 そのなかで不利もありながらキタサンブラックを交わして

 2着になった価値は大きいですよね。

 大袈裟に言えば、キタサンブラックが居たことで

 この馬の実力を発揮することが出来たと。

 馬としては一流の実力の持ち主で、バルジュー騎手が

 そつなく乗ればどんな展開でも勝てるハズ。




【アルアイン】
 この馬は脚がキレるというより、ある程度の位置につけて

 持久力を発揮するタイプで、どちらかというと

 前半3Fと後半3Fにあまり差が無い一定ラップのレース

 に強い印象です。

 重賞初勝利となった毎日杯は、前後半の3F差0.8秒。

 皐月賞は、前後半の3F差0.6秒。

 それなりに流れるレースが強いですね。

 ダービーは、その3F差が3.3秒も出ていますから

 5着はむしろ健闘したほうだと思います。

 ミッキースワローに差されてしまったセントライト記念は

 前後半の差1.8秒。やや上がり勝負になってしまった

 結果。休み明けが走らないわけではないですね。

 まぁ展開的には微妙に向かなかったかもしれません。

 極悪馬場だった菊花賞は、もはやあまり参考に出来ない

 ので、それ以前のレースで評価するならば

 展開的にはある程度流れて、且つ上がり勝負に

 ならないでほしいタイプの馬で、このレースは

 前後半の3F差が出たり出なかったりで、非常に

 読み辛いのですが、おそらく馬場的には時計が

 かかるので、この馬としては展開が向かない可能性も。

 週始めの段階では、レース傾向にマッチするかと

 思いましたが、怪しい部分も出てきました。




【ディアドラ】
 この馬は、時計が掛かる云々よりも

 とにかく、差し有利のレースでないと厳しい馬。

 このレースには基本的に合わない馬だと

 見ています。

 近走は追い込んでくるレースがほとんどで

 10頭立てとなる今回であれば、多少チャンスは

 生まれそうですが。

 今回は福永騎手ですが、福永騎手でこのレースといえば

 2016年のタッチングスピーチの2着があります。

 彼女も追い込むレースが多かったのですが

 あのときは、中団から進められたが故の好走。

 あとは福永騎手が元々乗っていた馬、というのも

 結果に繋がったとも言えますし、テン乗りで

 「タッチングスピーチできる」かは疑問が残ります。

 主戦だった岩田騎手がクロコスミアに乗るという点も

 引っ掛かりますし、出走予定のG1馬4頭の中では

 一時軽視しています。

 ただし、馬場が渋っても末脚を発揮できる点は

 プラスなので、一応印はつけるかもしれません。





以上、G1馬4頭の枠順確定前の最終評価ですが


この中では、モズカッチャンとレイデオロを

上に見ています。

アルアインとディアドラは

やや評価を落としたいですね。


最後に、これらの馬が好走するか否かのカギを握りそうな

馬を1頭挙げます。

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夏までは完全に格下感がありましたが

秋にかけてグングン強くなってきている印象。

鞍上があの馬ではなく、こちらに乗る点も

気になりますし、展開面では

カギを握りそうですし、この馬の出方次第で

アルアインやディアドラが

好走できるかどうかの瀬戸際にあるような気がしますね。



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